幼少期の思い出�� ページ41
何話か回想が続きます。お付き合い下さい
「秋田、姫、今日は雨が強いからお出かけは中止だよ
…また違う日にしなさい。危ないからね」
「はい、いち兄」
「はーい」
「秋田ぁ…」
「どうされましたか？姫君」
「遊ぶもの、なんかないかなぁ…」
「…折り紙なんていかがでしょう！」
「折り紙？」
「はい！…と言っても、僕もそんなに折れるわけではないんですが…」
「何があるの？」
「紙飛行機、と言うらしいです」
「飛行機？折って！」
「はい！…っと、赤色でいいですか？」
「うん」
「…確か、ここを折って、よし！できました！」
「飛ばせるの？」
「そうですよ！」
「やりたい！」
「もちろん。ここをこうしてもって…」
「それっ！…飛んだ！すごい！秋田すごいよ！」
「ありがとうございます、…主君が教えてくださったのです」
「お爺ちゃんがー？…よし、すごいの作ってお爺ちゃんびっくりさせようよ！」
「それはいいですね！じゃあ、陸奥守さんを呼んできます！」
「なんでー？」
「こういうの、きっと得意なはずですから」
「そっか。じゃあ待ってるね〜」
「よく飛ぶ紙飛行機ぃ？…先っちょを、こうしたらいいと思うきに、試してみ」
「…いか飛行機、ですか」
「いか？」
「似てませんか？スルメに」
「…ほう。言われてみれば確かににとるのう…」
「…むっちゃんすごい。これめっちゃとぶ」
「おう！…って、鴨居に乗っかってるぜよ」
「取って」
「はいよ」
「あんがと」
「わしはこの後用事があるきに、あとは2人で頑張るぜよ！」
「りょうかーい！」
「陸奥守さん、ありがとうございました！」
「よっし！…お爺ちゃんとこいこう！」
「今日は全員非番の日ですもんね！」
「主君！」
「お爺ちゃん！紙飛行機折ったよー！」
「これ、すごくよくとぶんですよ！主君の教えてくれたのを元に、陸奥守さんと改良したんです！」
「飛ばしてみて！」
「お爺ちゃんすげー！めっちゃ飛ばしてる！」
「僕たちより上手ですね！」
「お爺ちゃんにそれあげる」
「はい、主君に差し上げます」
「…え？交換？」
「なんでしょうか、これ…きらきらして、星みたいな…？」
「え、なんでお爺ちゃん今日お星様みにいこうとしてたの知ってるの？え、え…ばれてたのかぁ…」
「だから、星をくれたんですね！」
「…星…よし秋田！みんなでこれ食べよう！」
「はい！コンペイトウって言うらしいですね！」
「そうなんだ！」
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作者名：シャボン玉 | 作成日時：2019年9月22日 17時
