番外編〜幼少期の思い出�� ページ20
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桔梗、約11ヶ月
「じっちゃん…主！これが孫ってやつか？」
「そうだ、獅子王は子供が好きか？」
「うーん…そもそも接したことがあんまり…」
「はっはっはっ！爺を世話するのとあまり変わらんよ。そうさなぁ…お主とにっかり、清光、乱に世話を任せるか」
「へ？他にも子守が向いてる奴がいるだろ…」
「にっかりに関しては霊の類対策だ。清光と乱に関しては色々なことに気がつくから。お主は初太刀だから信用しているからだな」
「よしきた！この獅子王様に任せろってんだ！」
「頼りにしている」
「じゃあ早速…主、こいつこんな軽くて平気か？」
「ああ、幼子は軽い。人の命そのものの重さではないかの」
「命はそんなに軽かないだろ」
「この子を投げすてろ、と言われたら戸惑うだろう
…お前達にはわからない感覚かな？」
「正直いうと、な」
「まあそれでいい。さ、本丸を見せてやれ」
「よーし、行くぞ姫さま！」
「…？あぅ…」
「加州！」
「えっなにその子隠し子？」
「ちげーよ…主の孫の桔梗」
「主の！？女？男？」
「女。色々気づくだろってお前と乱も世話係だ」
「えー、俺期待されてんの？頑張っちゃおうかな」
「おう、乱呼んでこよう…にっかりもだ」
「にっかり？あぁ、悪霊避けか」
「僕を呼んだかい？」
「ああ、姫さまのお世話をしろって」
「僕が幼子を？そもそも誰の…あぁ、主の血族か」
「大当たり」
「僕のこと、怖がりやしないかい？」
「それはどうだか…持ってみるか？」
「え、わ、ちょっと！」
「ぅあ！」
「おい姫さま…こいつは青江。にっかり青江」
「あーえ？」
「にっかり青江」
「にか！」
「にっかり青江」
「あおえ！」
「しかたないね、この…おひいさまは」
「はははっ！、姫さま、俺は？獅子王！」
「しーおう」
「獅子王」
「ししおお！」
「うーん、まあいっか」
「じゃあ俺は？桔梗ちゃん。加州清光」
「かしゅ！」
「かしゅうきよみつ」
「かしゅー！」
「そーね、俺はかしゅーだね」
「じゃあ乱を…」
「ボクを仲間はずれにしないでよ！もー！乱藤四郎
だよっ！」
「み？」
「みだれとうしろう！」
「みーちゃ」
「みだれとうしろう！」
「みーちゃん！」
「くそ…可愛い…」
「よーし！本丸探検だ！」
「おー」
「にっかりさん、変な言葉教えないでよ？」
「君もだろう？」
「まあね」
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作者名：シャボン玉 | 作成日時：2019年9月22日 17時
