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《 Jimin 》
「誰だって聞いてんだけど」
警戒心全開で俺のことを睨み付けているキムテヒョンは噂に聞いていた通りの超絶美男子。
顔が整っている分、睨んだ時の凄みが余計に強い。
「…Aさんの同僚のパクジミンです。Aさんが酔い潰れてしまったのでご自宅までお届けに上がりました」
手短に自己紹介をしてぺこりと頭を下げると、彼は途端に顔をしかめた。
「は？二人で飲んでたの？」
「あーはい、そうですけど…」
「何それマジで？そうなのA？」
『……』
キムテヒョンは不満そうにAを問い詰めるけれど、残念ながらAは俺の背中ですやすやとおやすみ中。
「とりあえずAを寝かせたいんでそのソファー空けてもらってもいいですか？」
「あ！お前今Aって呼んだな！呼び捨てにしたな！」
彼はブーブーと文句を言いながらも立ち上がってくれたので、空いたソファーにAを横にした。
『んん、ジミン…』
寝ぼけているのか俺の名前を呼んで空中に手を伸ばすA。
しかし、その手を掴んだのは俺ではなく、キムテヒョンだった。
「ジミンじゃないでしょ、テヒョンでしょ？」
その声に反応してうっすらと目を開けたAは、次の瞬間見たことのない幸せそうな顔でキムテヒョンの首に抱きついた。
ああ、これが恋をしている女の顔か。
俺には絶対見せない顔だ。
『テヒョン…ん…っ』
キムテヒョンはAを抱き起こすと、自分の膝に乗せて唇を重ねた。
「えっ？まだ俺いるんだけど」
「だから何？」
キムテヒョンは誰がいようが関係ないとでも言うように、俺の目の前でAの首筋に顔を埋める。
『ん…っ』
「！」
聞いたことのないAの声に体が硬直する。
「帰んないの？ああ、それとも…こういうの見るの好き？」
キムテヒョンの手がAの腰を撫でて、またAの体がぴくんと震える。
「い、言われなくたって帰るし」
俺は床に落ちていた自分の鞄を拾い上げると、足早にその場を離れた。
この後二人がどうなるのかなんて考えたくもなかった。
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のあ - とてもおもしろいです、続き待ってます！ (2019年9月11日 7時) (
レス) id: 87b0b31a0f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - すごく面白い展開になってて続きが楽しみです! これからも読ませていただきます!! (2019年7月25日 17時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とてもお気に入りです!! 迷惑かもしれませんが続きお願いします! (2019年7月20日 19時) (レス) id: 73144b7ec3 (このIDを非表示/違反報告)
たまたま - 三角関係ぽい小説、今まであまり好きじゃなかったけど、このお話は凄く続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年7月17日 21時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主人公ちゃん、自惚れちゃっていいんですよね！！！！！？テヒョン、、頑張れ！！ (2019年7月17日 8時) (レス) id: d2b1c04faa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kasu
| 作成日時：2019年6月30日 17時
