あなたをずっと想ってる。 (ページ7)

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Aside

「.......ハニ.....ちゃん...。」

きっとそう。

あれは、ハニちゃん。

私の大好きな、落ち着く甘い匂い。

もう二度と会わないと思ってたのに。

今度こそ、ハニちゃんに謝らなきゃ。

もう一度会いたい...。

ここの会社にいるってことだよね？

「....あっ.....経理部だった...。」

そこに行けばすぐに会える。

明日、行こう。

幼馴染みといつまでもこんな気まずい関係、

嫌だもん。

少し体が揺れて、一階に到着した。

ハニちゃんにまた会える。

そのことが嬉しくてたまらなかった。

ハニちゃんは、いじわるばっかりするけど、

どこか優しくて。

サッカーをしてるときなんかは、すごくキラキラしてて

かっこいい。

だからたまに調子狂うんだよね。

あの日から、喋らなくなったあの日から、

私、ほんとはずっと気になってた。

ハニちゃんご飯ちゃんと食べてるかな、とか

なんの仕事についたのかな、とか

そんな些細なことも、気になってた。

だけど今でも分からない。

ハニちゃんがあの日、なんで

あんなに悲しそうな目をしてたのか。

「会いたいよ....ハニちゃん...。」

いまだエレベーターの中で、

そんなことを口にした。