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JHside
これからAと一緒に住むマンション。
小さい頃からAは、なぜか木が好きらしくて
だから、このマンションに決めた。
そして今日は引越しの日。
車の中でAがずっと緊張してるから
俺も緊張してきてしまった。
それをAに言えば、気づいたらぎゃあぎゃあ騒いでた。
でもそれが楽しくて。
やっぱり俺には、Aだけだ と思った。
そして、マンションに荷物を運ぶことに。
自然を装ってAに手を差し出したのに、
なんのことか分からない顔をするから、
Aの手を勢いよく掴んだ。
そのまま手を繋いで歩く。
顔が熱くなっていくけど、
手を繋ぐだけでこんなんじゃ、先が思いやられる。
だってこれから一緒に住むんだし。
きっと俺の欲もどんどん高まっていくし。
だから家具を置き始めるまで、手を離さなかった。
・
そして、必要な家具を全て置き終わった。
「……疲れたねぇ…。」
JH「…ん。でも、結構いい感じじゃん。」
「…だよねだよね！」
Aがいつもよりはしゃいでいる理由は
家具がAの好みのものばかりだから。
棚も、テーブルも椅子も、所々が木。
そのおかげで匂いはさっきからずっと木！
それもAは好きらしいからいいんだけど。
………子供の頃を思えば、
今はすごくAのことを考えられてる気がする。
まぁでも、こっちを向いて欲しくていじわるする気持ちも、
分からなくはないか(笑)
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作者名：もる。 | 作成日時：2019年3月31日 13時
