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「そうだったのか。迅も嬉しそうだったぞ。凄く感謝してくれたんだ、って」
真摯な嵐山さんとの話題は自然と迅さんへと変わり、会話が進む。
思わず朗らかな彼の笑顔を思い浮かべてしまって、少し頬は熱をためそうになった。
「ボーダーの皆さまは命の恩人ですので…感謝してもしたりないくらいです。とっても応援してます」
「そう言ってもらえるのは嬉しいな。今日はありがとう。久しぶりにゆっくりした時間を過ごせたよ」
テレビとはまた違い緩やかに弧を描く口元に、気負わないで頂けただろうか、と胸をなでおろす。
「こちらこそ、お話しできてよかったです」
「今度は隊の皆も連れてくるな。店長さんにも美味しかったと伝えてくれ。ありがとう」
「はい、ありがとうございます。お待ちしてますね、またお越しくださいませ…！」
革の財布を撫でる手は節くれだった男性の手で、美麗なお顔とのギャップを感じつつ頭を下げた。
会計の最中、迅さんと双子みたいですね。と我慢しきれなかった私に声を上げ笑ってくれただけにとどまらず、今度伝えてみると受け止めてくれた嵐山さんは偉大過ぎた。
こんなにも素敵な時間が過ごせるなんて、とお二人の来訪をまるで宝くじが当たったかの如く幸せを噛み締め、今日も猫があくびを始める頃。
丁度学校や仕事が終わりを告げ、萎んでいた心が緩やかになる時間帯にしてはのんびりとしていた店内に、表から明るい声が響く。
「ねぇねぇここだよ迅さんが言ってたお店！」
「うへぇ〜おしゃれじゃん、ちょっと俺らには入りづらくね？」
「いいじゃん俺らも大人な時間ってやつ体験しちゃおうぜ」
「何だよそれ…こんばんはー」
賑やかなそれの中に含まれる、迅さん。のワードに過剰に反応してしまいつつも、そろりと開いたドアに明るい声を飛ばす。
「いらっしゃいませ。お好きなお席へどうぞ」
ちらりと覗き歩を進める彼らが身を包む制服。ボーダーというのはやはり年齢層が幅広いらしい。
「わぁー！！もしかして君がAちゃん！？」
「おいコラ、いきなりすぎんだろ」
「緑川、迅さんになると収集付かねぇもんなぁ…」
確かこの制服は、と数年前を思い浮かべていれば、柔らかそうな髪を跳ねさせ微笑む男の子。ぎゅっと両手を握り前に引かれ、驚きよりも幼気さに心を打たれてしまった。
思わず、恐る恐る名前を聞いてしまう私はやはり、驚きに目を見開かれるのであった。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きます〜！ (2016年9月14日 7時) (
レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです！！ほのぼの感が最高です！更新楽しみにしてます！ (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を！！嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね！頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2016年8月17日 15時
