きたる二学期 ページ44
長く素敵な長期休暇も終わり学校。
今年の夏はバイトなのにとても充実していて、というかし過ぎていて少し不思議な気分。
学校はやっぱり面倒だなぁとげんなりしたものの、教室に入れば友人と話は弾む。
長い先生の話も適度に聞きつつ睡魔に勝っておいて、初日から実施されるテストに落書きを添えれば。
「やっとお昼ごはんだ…！！」
訪れた自由時間と共に大きな解放感に包まれる。
お腹すいたねぇ、なんてお弁当を持ち友達の席へ移動していると
「Aちゃーん！」
聞いたことのある声が教室の入り口付近から届き、探るように顔を上げた。
「米屋さん、出水さん！！」
ドアの先で待つ二人は想像を優に超えていて、思ってもみない事態に疑問符が炸裂しつつも集まった友達とお弁当は何のそのでパタパタと駆け寄る。
「お久しぶりです！よくわかりましたねー！」
「でしょ、移動教室の帰りでさ、たまたま見つけたからー！」
「つうか俺ら年下じゃん！Aちゃんの方が敬語使ってる」
にこーっと笑う米屋さんにはたと気づいたらしく目を丸くする出水さん
そうか、一つ下になるのか…と何だか少し意外な気持ち。
「敬語使わなくていいですよー！」
まさか学校で会えるなんて、と少しテンションのあがった私の頬はゆるい。
「じゃあ俺らも敬語外して？てか同じ学校だったら会える人すげぇいるね」
恐れ多い…と難しい顔をする私に吹き出す出水さ…改め出水くんは、ぽんぽんと名前を上げていく。
そこにはまだ、お見かけした事がない方も。
同学年にボーダー隊員がいる事は知ってたけど、同じクラスじゃないし恐れ多くて話せなかった。
今度から勇気をだしてみようか…などと思っていると思いだしたように米屋くんが声を上げる
「俺今日購買でパン買うんだった！」
「は！？お前それ早く言えよ売り切れるじゃん！！」
「売り切れてないといいね〜。ありがとう、またお話しようね！」
俺Aちゃんと話して待ってる、と動きたくなさげな出水くんを引っ張り走っていく米屋くんたちに手を振って別れを告げ、ようやくお弁当と出会う。
「え、Aあの子たち誰ー？イケメンじゃん」
「でしょ、お店に来てくれた子たち！」
戻る私は自慢げに話をしつつ、お弁当を広げる。学校でもボーダーの人とお話しできるなんて、楽しい二学期になりそうだ。と一人ゆるっゆるの頬でお弁当にありつくのだった。
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ぐりーん@Umi(プロフ) - 黒崎ソラさん» ありがとうございます！頑張らせて頂きます〜！ (2016年9月14日 7時) (
レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎ソラ - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年9月12日 4時) (レス) id: b15a705d85 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - 蜜柑雨さん» わぁぁお褒めの言葉ありがとうございます！！更新頑張らせて頂きます♪ (2016年9月11日 11時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雨(プロフ) - とっても面白買ったです！！ほのぼの感が最高です！更新楽しみにしてます！ (2016年9月11日 1時) (レス) id: 94c773db22 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん@Umi(プロフ) - setunaさん» わわ、勿体無いお言葉を！！嬉しい限りですありがとうございます(*´ω`*) 18歳組可愛いですよね！頑張らせて頂きます♪ (2016年9月10日 22時) (レス) id: 969dfe5434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2016年8月17日 15時
