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『うそ…』




状況が飲み込めず、頭が真っ白になる。
冷や汗が止まらない。





「アイドルはファンに夢を見せることが仕事なんです。それを邪魔しないでください。柔太朗くんたちは今すごく頑張っているのにあなたのせいでそれが全部無駄になる可能性だってある。」




『…』






それを言われてしまったら何も言い返せない。

確かにそうだ。今は大事な時期。恋愛なんかにうつつを抜かしている場合じゃない。





「迷惑なんですよ。…分かったなら仁人くんと太智くんから離れて、このビ○チ」




女は言いたいことが言い終わったのか、足早に去っていった。







…終わった、しおりたちにバレてしまった。





2人は、今どんな顔をしているんだろう。あの女みたいに怒っているのかな。それとも絶望しているのかな?





「A…?」





さきが心配そうな声で私の名前を呼んだ。




「A、大丈夫だよ。こっち向いて?」




不安だったが、さきが「大丈夫」と言うので振り返った。





「…もうなんでそんな絶望した顔してるの?笑」

「 私達もあのストーカー女みたいになってると思った?」




2人は少し呆れたように笑いながら言った。



「とりあえず、ご飯でも行きますか!ついてこい!A、さき!」

「だね!ほら、Aも突っ立ってないで行くよ!しおりに置いてかれちゃう」




さきの明るい声に、思わず小さく笑ってしまう。
私は「うん」と頷き、二人の後を追った。




行きつけの個室がある居酒屋へ移動し、私は2人に柔の姉であること、仁人と付き合っていてあと数ヶ月で7年目になることを伝え、そして今まで2人に黙っていてごめんと謝った。




「謝ることないよ。有名人の家族ってだけで色々不便な面もあるでしょ。誰にも知られてない方が安全だよ、今日みたいなこともあるし」


「うん。てか私もさきもみ!るきーずなくせに今まで気づかなかったのやばい笑」


「それ。でもそう言われてみれば顔似てるね。栃木出身の山中さんの時点で疑うべきだった」


『2人の鈍感さにはいつも助けられてました』






そこへ店員が「おまたせしましたー」と言いながらハイボールを3つ運んできた。



ひとまず乾杯しようかということになり、それからしばらくは別の話題で盛り上がった。

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J(プロフ) - あいりさん» コメントありがとうございます!励みになります涙 (3月14日 15時) (レス) id: c62c59adc4 (このIDを非表示/違反報告)
あいり - 素敵なお話ですね。太智君の想いもメンバーの優しさにも感動しました😊 (3月14日 7時) (レス) @page28 id: fca1d9ef9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご | 作成日時:2026年3月10日 2時

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