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智side


俺は引っ越しの時にこっそりと仕掛けていた炎の結界を展開させながら指示を出した


智「分かった。じゃあ翔くん後で全部聞くから今はこの結界最後まで展開して保ってて欲しい」


翔は目をまんまるにして結界を見ていたが、俺と目が合うと力強く頷き、結界を引き継いだ。


そうだよね、炎の結界は火の異能を使う人だけが使える術…難易度も結構高い
俺が2属性持ちって知らなかったら意味が分からないと思う…


でも、翔くんなら何も聞かずにやってくれる。俺はそう思いここを翔くんに任せた。


智「雅紀は声が聞こえた方に行って、この結界の中に皆んな連れて来て。一番強いのはさっきの奴だと思うけど、雑魚もいると思うから気を付けて。…和と潤は避難して来た子と一緒にここにいて」



雅紀は強く頷くと声した方へ走って行く



和「何で?」


智「2人はこれが初戦でしょ?初戦には荷が重すぎる、サポートも出来ないし人も足りない、周りにも気を配らないといけない…俺の我儘も入ってるけど、今回はお願い…」


潤「分かった」


和「潤くん?!」


潤「見ただろ?、あの3人の顔…覚悟が違う。今の俺たちじゃ足手まといだよ」


潤は悔しそうな顔で和にそう言う。


和「…」


そんな潤を見た和も渋々頷き、結界の中に入る。




さぁ…後は俺だ


学園の結界が破られてるんだ。校長や教師陣が気付いてない訳が無いから、すぐに先輩グループか誰か助けに来てくれる




それまで…




絶対に…1人も犠牲者は出さない


もう後悔したくない


俺はそう自分に誓い


震える手を誤魔化すように双剣を強く握り直し、




魔物に向かって走り出した…

39. ・→←37. 襲撃



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作者名:紀衣 | 作成日時:2021年1月11日 21時

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