西の有閑倶楽部 ２

人助け始動 ページ13

中間淳太






　流星はバイクで照史の家まで行って、ふくむすめを放してくる任務。

　ふくむすめの首輪に紙を結んで、おっちゃんに読んで貰う作戦。






望「上手くいくとええなぁ...」

淳「上手くいかな困る。もしバレたら即刻全員退学や。」





ーーーーーーー


藤井流星





　ふくむすめをジャケットの中に入れて、照史ん家の前まで来た。

　でかい門の隙間から入れてやる。

　頑張れふくむすめ！

　家に入って、メイドか誰かに見つかるんやで！この紙読まれな、意味ないからな！





流「まっすぐ行けよ〜！にゃあ！！」←



ーーーーーーー


No side



百合子(照母)「犯人からなんの連絡もありませんね...」

時「百合子さん、安心して下さい。最新鋭の逆探知マシーンを取り付けました。」

百「まぁ！」

時「これなら、犯人がどこの基地局を経由して電話をかけてきたかわかります。」

じ「若様ぁー！坊ちゃまと一緒に居たふくむすめが帰ってきましたー！」





　ふくむすめが見つかった。

　有閑倶楽部の計画通りに事が進んでいるようだ。




万「これは、何だがや！？...犯人からの手紙だがや。」




　照史の父が紙に気づき、読み上げる。

　その手紙は新聞の文字を切り取って貼られており、文字のクセなどから犯人を特定されないようにしてある。




万「１つ。身代金は１０億円を要求する。」

時「１０億？」

万「１つ。電話の逆探知は直ぐさま辞めること...！！１つ。息子は無事にしている。要求に従えば、危害を加えることは無い。」

百「まぁ！」

万「１つ。サービスだ。」




　サービスと書かれてある下にQRコードがある。

　読み取ると、ふくむすめと一緒に笑顔で写る照史の姿が。




万「あ、逆探知！これは辞めるだがや！！」



　コードをどんどん抜いて、仕舞いにはマシーン本体を床に叩きつけた。

電話→←助けたい！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す