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靴音が保健室の前で止まり、
陸はそっと私を布団の上に降ろした。
RK「……逃げないでよ。 昨日みたいに。」
私はしばらく何も言わなかった。
でも、あの時の冷たい地面の感覚、冷や汗、足元がフラつく感覚が頭を離れない。
今もまだ、少しだけ体が震えている気がした。
しばらく沈黙が続いたけど、やっと陸が口を開いた。
その声は、普段の明るいものとは違ってて、緊張した。
RK「なんで言わなかったの?」
私は答えられなかった。
ただ、唇を噛んで俯いていると、
陸は少し怒ったような、でも優しい声で私の顔を覗くために、腰を低くして言った。
RK「具合悪いの、我慢するタイプでしょ。それは、今日でおわりね。」
どうしても素直になれなくて、ただ無言で俯いていた。
私の頭をそっと撫でた。
RK「……無理しないで、もうちょっとここで休んでな。」
私はその言葉に、どうしても耐えられなかった。
これまで誰にも言えなかった、誰にも伝えられなかった思いが一気に溢れ出してきて、涙が止まらなくなった。
そして、そのまま泣き崩れるように肩を震わせた。
布団の上に座ったまま、身体が小さく震えて、どうしようもないくらい孤独で苦しかった。
その時、私の背中に、そっと手が回された。
陸が、ゆっくりと背中を撫でる手のひらを感じながら、涙が次々と溢れた。
泣いていると、カーテンをシャッと私を離さないまましめてくれた。
ずっとさすってくれていた、だんだんと楽になっていった。
「ありがとう。陸、」
陸は、何も言わずにただ私を抱きしめてくれた。
その温かさだけが、今、私に必要だった。
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作者名:らら | 作成日時:2025年12月7日 10時




