何も知らない君へ。【TH】 (ページ8)

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ー TH｢本当にありがとうございます｣

テレビに映る私の元推しは、深々と頭を下げて
本当に嬉しそうな顔をしていた。

もう忘れてしまったんじゃないかと思っていたその姿に少し鼓動が早まる。

そういえば昨日のVライブでも言ってたっけ。

ー TH｢最近寝る前にArmyのことを考えるんです。それで時々涙がこみあげてきて…｣

ー NJ｢この間なんて僕に突然｢ARMYに会いたい！｣なんて駄々をこねはじめて困りましたよ笑笑｣

心優しい人なんだろうとは思ってたけど、最近テテがファンにベタベタだと話題になっている。

私の願ったように初心に戻ってくれたのかな？

そうだとしたらすごい偶然…

ついこの前そんな話をした。

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ー『この前BTSの話しましたよね？態度が悪くなったからあんまり好きじゃないって…』

彼はだいたい夜しか返事をくれない。
学校とバイトで忙しいのかな？

だけどいつもどんな話題でも楽しく話してくれるから、ついつい彼のページを開いてしまう。

案の定、夜の10時を過ぎてやっと返ってきた。

ー｢しましたね。どうかしました？｣

ー『最近すごく良くなったって話題になってて気になりました。もともと曲は好きなのでまた応援しちゃうかも笑』

ー｢そうなんだ笑よかったです！ありがとう｣

『ありがとう？』

何故キムさんに感謝されるのか疑問に思った時
また通知が来た。

ー｢あ、なんだか嬉しくてありがとうって言っちゃいました笑笑｣

『ふふ笑』

…

彼はどんな人なんだろうと想像するのは楽しくて、
外出できない日には時々考えるんだ。

普通に過ごせるのが少し羨ましいとか思ってみたり

身近にいたら楽しそうだなぁなんて思ったり。

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