何も知らない君へ。【TH】 (ページ17)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:23,249 hit

17 ページ17

.

ー｢バイトで返事遅くなっちゃった。ごめんね…
おやすみ｣

ー『お疲れさまです。気にしないでください！
おやすみなさい^^』

JK｢こんな所で何してるんですか？｣

｢ん、なんでもないよ。呼ばれた？｣

JK｢…はい、もう出ます｣

ちょうど宿舎を出る前の深夜に、もう眠ったと思って送ったのにもう返事が来た。

早く寝ないと病気に障るのに…

グクと一緒に、マネヒョンが運転する車に乗って
会場近くのホテルへと移動する。

ワールドツアー初日はソウルだからこんなにゆっくり出来るけど、これからはもっと忙しくてどうなるか分からない。

返事すらできないかも…

MG｢明日は朝からリハだから6時起きな｣

HS｢はーい｣

いつもなら大人しく寝ないで騒いだり、逆にみんなで爆睡したりするのに

今日は何故かみんな、ただ黙って部屋に入っていく。

…

このワールドツアーが終わったら

俺達がこうやって過ごすことは
もう二度と無いんだよな。

"ワールドツアーのリハ"

も、もう片手で数えられる程しか無いんだ。

無性に寂しくて、悲しくて
虚無感に包まれながら自分の部屋に入る。

.

ー｢まだ起きてる？｣

早く寝させてあげたいのに、指が勝手にそう打ち込んで送信していた。

そうしたらすぐに返事がきて、なんとなく安心した。

ー『起きてますよ。どうかしました？』

.

泣きたいくらい寂しくて

もうすぐとても大切なものを失う事実が怖くて

もうどうしようもなくなった。

俺以外のメンバー全員一致で
BTSを終わらせることに賛成なんて、

そんなのすぐに受け入れられないよ…

.

.

.

ー｢さみしい｣

.