何も知らない君へ。【TH】 (ページ14)

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会いたい。

その文を見た瞬間、戸惑った。

俺の正体を知ったら彼女はどう思うか？

気持ちの問題だけじゃなく、もしかしたらメンバーや事務所にも迷惑がかかるかも。

それに誕生日の翌日からワールドツアーが始まる。

彼女に会いに行けるほどの時間はなかった。

ー『無理にとは言いませんよ！会うのが無理なら電話だけでもしてみたいです…』

ー｢その日は大事な予定があって…また夜になるけど電話ならできます！｣

ー『本当？嬉しいです！無理言ってごめんなさい…』

ー｢いや、せっかくなのに祝いに行けなくてごめんね。｣

来年の誕生日は祝ってあげられるかな。

そんな根拠の無い自信があるのはなんでだろう

こうやって仲良くしている内にもっと相手を知りたくなるのは必然的で、会いたいと思うのもまたそうなのかもしれない。

俺はいつしかレイさんと話すのが日課になっていて、忙しいってのに毎日彼女のページを開いてしまう。

いつか会えたらいいな。

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