らびっとぼーい 2 ___Ryosuke.Y (ページ2)

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涼介side

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ｽﾀｯﾌ｢いらっしゃいませ～。おひとりですか？｣

涼介｢いえ、2人で… ｣

ｽﾀｯﾌ｢禁煙席空いておりますが
どうなさいますか？｣

涼介｢いや、喫煙の方で｣

親父はハイパースモーカーだから
こっちの方がいいだろう

周りは日曜の昼とあって家族が多い

ほっ……

心の中で安心する俺がいた

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･

あれから5分。ケータイをいじってると
前で椅子を引く音が聞こえた

親父｢よ。｣

涼介｢よ。｣

見た目も態度も匂いも何も変わってない

親父｢お前から連絡だなんて珍しいな。
なんだ？喧嘩でも売りに来たか？｣

涼介｢ …俺、親父に金はもう渡さない｣

さっきまで穏やかだった親父の顔が
うつむき、読み取れなくなった

が、鼻で笑うのが聞こえてきた

親父｢なんだ、そんなことか。金なら
もういらねぇよ。｣

涼介｢は？｣

親父｢親権、母さんに変わるんだよ｣

涼介｢えぇ！？｣

親父｢この前あそこの通りでお前に会った時
話そうと思ったら、お前逃げるからよ｣

じゃあ、俺の…か、勘違い…？

てか、俺もう大学生だよ！？
今さら親権だなんて…

親父｢お前が店で働いてることが母さんの方の
親戚にバレたんだよ。｣

涼介｢そ、そうだったんだ… ｣

親父｢だから安心しろ。もうお前になんも
させねぇし、金も貰わねぇから｣

涼介｢お、おう。｣

驚きと嬉しさが混じって頭がついてけなかった

親父｢ ……悪いと思ってる。金儲けにお前に
酷いことした。申し訳なかった｣

ぶっきらぼうに頭を下げた親父

冗談じゃねぇよ！ってぶん殴りたい気分だけど
Aさんがもし隣にいたら

__そんなことしたら傷つくのは涼介だよ？

とか言いそうだからやめた

涼介｢いいよ。済んだことだし。それに俺、
今ちょー幸せなの｣

親父｢見たらわかる。お前のあほ面に
描いてあるからな｣

涼介｢え！？うそ！｣

親父｢ははははっ！涼介、これからもっと
幸せになれよ？じゃあな｣

そう言ってタバコとライターをテーブルに
置いて店を出ていった

なんだ、もうタバコやめんのかよ、

変わるんだな、親父も。

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