らびっとぼーい___Ryosuke.Y (ページ36)

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side_涼介

侑李｢で？そのお姉さんとはどうなったの？｣

授業の空き時間に2人に聞いてもらう俺の恋愛相談は毎回恒例となっていた

涼介｢き、キスした… ｣

圭人｢え！？まじで！？｣

驚いて目を見開く圭人と、表情1つ変えない知念

涼介｢うん… ｣

侑李｢じゃあなんでそんな顔なの？｣

圭人｢そうだよそうだよ｣

涼介｢いやそれがさ、キスだけなんだよね～｣

うなだれるように机にほっぺをくっつけた

圭人｢き、キスだけって充分じゃないの？｣

侑李｢涼介へんたーい｣

涼介｢ち、ちげーよ！なんてゆうか… ｣

圭、侑｢なんてゆうか？｣

俺の顔をのぞき込む2人の圧が強くて言わざる得ない

涼介｢ Aさんから "好き" って聞けてないんだよね｣

実際昨日はキスしたよ？けど、それで付き合ったことになるかって聞かれたらそれは違う気がする

かと言って、今まで通り対応出来るかもわからない

圭人｢んー、でもそのAさんはきっと好きだと思うよ｣

侑李｢僕も圭人に賛成。｣

涼介｢そーかな？｣

侑李｢嫌いな人のキスなんか受け入れないでしょ｣

正論を話す知念がどこか大人っぽく見えた

涼介｢そ、そうだよな！よし！元気出た！｣

圭人｢そうだよ！山ちゃんはそうじゃなくちゃ！｣

なんて男3人で盛り上がってるとLINEの着信音が響いた

涼介｢あ… ｣

【お弁当忘れてる。お昼に届ける】

見慣れた名前とともに添えられてきたメッセージ

圭人｢どーしたの？｣

涼介｢ …… ｣

黙った俺を見たあと携帯を覗き込んだ知念

侑李｢意外と早くAさんと話す機会できたね｣

涼介｢俺としたことが… ｣

侑李｢いいじゃん！今日の朝だって顔もろくに見ないで家出たんでしょ？｣

涼介｢まぁ… ｣

侑李｢ Aさん、不安がってるかもよ？｣

涼介｢ …どーしたらいいんだよーー｣

頭の中はAさんでいっぱいでほんとだったら今すぐにでも会って抱きしめたいのに…

昨日のキスが俺を邪魔する

ふ、普段通りでいいんだよな？

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