・怪我 ページ40
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「…硝子、今どこ?Aが怪我して。
うん、意識もあるし会話もできる。自分で歩いてるよ。…わかった。すぐ連れて行く。
高専にいるって、医務室開けてくれるみたいだから行くよ。」
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「なんか飲んだか食べた?」
医務室にて。
『いや、なにも。』
「ちょっとこっちで全身見せて。」
カーテンの奥へ連れて行かれ服を脱ぐ。
「あぁ、わかった。すぐ治るよ。」
「なんだったの、」
カーテンの向こう側で五条が聞いた。
「呪力切れってとこかな。喉や胃が焼けてる。」
『…へ〜、私って呪力切れたらこうなるんだ……。』
「笑ってる場合じゃないよ。脳じゃなくてよかったね本当に。」
久しぶりに硝子の治療を受けた。
「傷は大体治ったけど、後は呪力の回復次第かな。」
硝子に手伝ってもらい、服を正す。
カーテンを開けると五条が泣きそうな顔をしていた。
「A、ごめん。僕が最後無理言ったから。」
『でも運転手もいないしああするしかなかったよ。』
硝子に説明すると、「よく頑張ったね、普通なら死んでるよ。」と笑われた。
「え、じゃあ僕はAを殺そうとした?」
「した。」
「……傑に殺してって頼んでくる。」
『待って待って、死んでないから元気だから、ほら硝子が治してくれてピンピンしてるから!』
「ごめん、呪力ほとんど残ってないって見えてたのに。本当ごめん。」ぎゅっと力強く抱きしめられる。
「まあAも元気そうだしいいじゃん?早く帰って休みなよ。
明日は任務はあるの?」
『明日はないよ、授業だけ。』
「私代わるからAは1日しっかり休みな。医者命令だよ。」
『…ありがとう硝子。』
「片付けと戸締まりして、私も帰るから先行きな。」
硝子に再びお礼を言い、医務室を後にする。
「…A、僕の家来る?」
『は?なんで、』
「寮のベッドよりかは休めると思う。
…心配、そばに居たい。」
『大丈夫だよ。』
「追い討ちかけたのは僕だからさ、来てよ。」
『え、ちょっと!』
抱えられ、高専を後にする。
一瞬で五条の家。
『…お邪魔します。』
部屋に入るなりバタバタとする五条。
「これ使って、お風呂こっちだから。
あ、ドレス置いといてね。明日クリーニング出してくる。じゃ、ごゆっくり。」
脱衣所に押し込まれてバタンとドアが閉まる。
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くまこ(プロフ) - すみっことかげさん» 一気読みお疲れ様です(・・;)ありがとうございます!頑張ります! (2021年8月12日 1時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - 一気読みさせていただいております!続編も応援してます!! (2021年8月11日 0時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - |†し="む†=ろうさん» そうなんです!5個前の話からそういう展開になりました! (2021年8月10日 23時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
|†し="む†=ろう - ちゃっかり僕の彼女って言ってる...? (2021年8月9日 23時) (レス) id: 8436b1798d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - Rayさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月8日 18時) (レス) id: 45252353b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年7月28日 21時