涙と笑顔 ページ18
…‥
「まだ、遅くはない！君が死ぬ必要はない！」
「違う！！俺が悪いんだ！俺のせいなんだ！俺が……！！」
私はその時、初めてヒロの涙を見た。
なんだ……。こんなにも純粋で綺麗な涙じゃないか……。
まだ、間に合うじゃないか。
「爆弾は、君がやったんじゃない！君の仲間がやったんだろう！？仲間が消えたのに、まだ庇うのか！！私は仲間を殺された。君の仲間に！」
「……違うんだよ……俺が……」
「もう君には仲間なんていない。だから、妹に許しを請え。そして許してもらい、マフィアに入れ！君のような人が何人もいる！そこでもう一度、ちゃんと胸を張って『仲間』と言える人を作れ！」
私がそう言うと、ヒロは力が抜けたかのように倒れた。
Aと中也が私のところへ歩いてくる。
「ヒロ……。俺からマフィアの首領に言っておく。だから、罪を償い、過去を捨てろ。」
中也、君にも優しさがあったのか……。
「A……ごめん……。ごめん……！！ごめん！！……ごめん……なさい……」
ヒロがそう言うと、Aはしゃがんで、俯くヒロの頭を撫でた。
「大丈夫……。傷ももう治ったし、お兄ちゃんや中也と、前よりも仲良くなれたから！ヒロ……君はいい人だね！」
するとヒロは、
「……ありがとう！」
そう言って笑った。
「なんだ手前、笑えるじゃえねぇか。」
「笑っていた方が、可愛いしカッコイイよ！」
「……よかったね。マフィアで幸せにね。」
こうして、ハッピーエンドとなった。
と、誰もが思っていた。
「勝手にハッピーエンドにしてんじゃねぇよ。」
そう言って私達の前に現れた一人の男……。
「手前は誰だ！」
「ハッピーエンドだったのだけれどね。君が現れなければ。さぁ、その手に持っているナイフはなにかな？」
私が問うと、男はヒロの背後につく。
「こーゆーこと♪」
ｻﾞｸｯ
「ぐぁっ！！」
ヒロは倒れる。首から血が流れ出した。
「どうして……？なぜ……！？アンタは誰！！」
「俺はシズク。このゲームのボス……。所謂、真犯人さ！！」
笑いながらこの戦いを、ゲームと言うその男は、
世に言う『ラスボス』というものなのだろう。
ラスボスとは決まって、他の敵よりも強い……。
ここからが本当の、そして最後の戦いだ。
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Rin(プロフ) - 完結おめでとうございます。とてもよかったです (2022年7月16日 0時) (
レス) @page27 id: 4ae69cd508 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - きえさん» ありがとうございます！トリップ小説にもコメントくれ？本当にありがとうございます！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
きえ(プロフ) - めっちゃよかったです！！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: 3aafe91e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - 文豪ストレイドッグスさん» ありがとうございます！完結しちゃいました(笑)新作をもう見てくれたんですか！？ありがとうございます！ (2016年9月3日 19時) (レス) id: 51dbbb2d03 (このIDを非表示/違反報告)
文豪ストレイドッグス - 完結おめでとうございます！とても面白かったです！！！新作も面白かったです！！！ (2016年9月3日 18時) (携帯から) (レス) id: 0b69676c3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ＨＱ＆進撃 | 作成日時：2016年8月18日 18時
