うぶらぶ2 (ページ43)

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丈side

大吾とAがキスをした。俺はその瞬間をこの目でしっかり見た。

横を見ると、はっすんも恭平も驚いているような顔をしていた。
Aが他の人にとられるのは辛い。心から思った。

この出来事が、俺を本気にさせたのかもしれない。

ゆっくりと、唇を離し何もなかったかのように
大吾「あ、丈くんたちきとるで！」

この言葉に返す言葉が見つからない。
また、横を見る。

皆戸惑っている様子だ。Aも含めて

名前「ほ、ほんとだ！」

苦しそうに言っている顔に、俺まで辛くなった。
そして

和也「もう、集合時間になるから急がな、、」
『大吾！お前のしたかったことは、ほんまにこれなん？』

無意識のうちに怒鳴っていた。

大吾「、、、」
恭平「丈くん！」
『Aの苦しい顔みたかったん？』
A「丈くん、、落ち着いて！大丈夫だから、」

周りの人が見ているのなんて気にせずに言う。
誰だってこうなるなんて、思っていなかっただろう。

『大吾！なあ？なんかいえよ！』
大吾「、、、」
和也「おちつこう。一旦」
『落ち着けるわけないやろ、好きな人の苦しんでる顔見て』
和也「、、、」

多分人生で一番大きい声を出して、怒っただろう。

でも、好きな人が苦しんでるところは、見たくなかった。