うぶらぶ (ページ35)

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大吾「どしたん？」
『祭り…のこと…ごめんね。私のせいで色々あって、、迷惑もかけたし…』
大吾「…確かに嫉妬はしたけど、迷惑はかかってないよ」

大吾くんの優しい声…ますます自分が嫌になる。

『ごめんね。私が…早く答えを決めていればよかったのにね』
大吾「Aちゃんは、悪くないで。悪いとしたら告白して迷惑かけた、西畑の方や」

違うよ…大吾くんは迷惑なんかかけてない。
告白も嬉しかった。初めての経験で…私の気持ちがわからないせいなのに…

そう思うと、自然と涙が出ていた。
手で拭っても拭っても、また一粒また一粒とでてくる、大粒の涙。

大吾「本当は…やったらあかんのんかもしれんけど、やってええ？」
『なに……を？』

大吾くんは、優しく抱きしめてくれた。
大吾くんの熱が伝わってくる。あたたかい…

さらに、涙が出てくる。でも、、、その涙が今は少し嬉しい気がした。

大吾くんは、私が泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。

鼻水が大量につまっているのを、吸う。
ズーッという音が聞こえる。
『…大吾くん…ありがと…でも、もうかえらなきゃ』
大吾「また、なんかあったらいつでも相談のるで」
『ありがと』

まだ、涙目だったがこれ以上迷惑をかけてはいけないと思い大吾くんの家をあとにした。