食事＊５７＊ ページ8
『大倶利伽羅さん、ちゃんと寝ててくださいね？』
「分かっている･･･そううるさく言うな････」
「そうは言うけどね。加羅ちゃんは無茶すること多いの自分で分かってる？」
「ちゃんと主の言うこと聞いて安静にしてろって！」
「喧しい･･･！」
燭台切さんと太鼓鐘さんは楽しそうに大倶利伽羅さんと話している。
どうやら二人は、大倶利伽羅さん達が折られていないことを知っていたらしい。
つまり、落ち込んでいたのも、私へ刃を向けたのも演技だったのだ。
「本当にすまねぇ、主････三日月さん達の目を欺くためとはいえ、刃を向けちまって･･･」
『いいえ、気にしないでください。大倶利伽羅さんや貴方達が助かるためならいくらでも利用してくださいね』
「っ、けど･･･」
「もう僕達は君を主と認めている。だからこそ、もう君を傷つけようとしたり利用するのは嫌なんだ。加羅ちゃんや鶴さんのことはもちろん大好きだし大切だけれど･･･主のことも、大好きで大切なんだから」
「燭台切殿の言う通りです。私共は貴方をお守りし、貴方が寿命を迎えるまでずっとお仕えすると誓った身。ですから、もっと自分を大事にしてくだされ」
「そうですよぅ！鳴狐も心配しています！！」
「･････無茶しないで･･･」
『燭台切さん、一期さん、鳴狐さん････』
審神者としてまだまだ未熟な私を慕ってくれるのは、すごく嬉しい。
彼らは刀で、私や歴史を守る為に危険を顧みず戦ってくれる。
そんな彼らの思いに、私は答えたい。
『･･････貴方達が私の為に命を懸けるというのなら、私だって貴方達の為に命を懸けます』
「おい、あんた･･･」
『ですがそれは義務でも、義理でもありません。貴方達が大好きで、大切だからです』
「！！主･･･」
『私が鶴丸さんや大倶利伽羅さんに食べられてもいいと言っているのはそういうことなんです』
二人が大切だから
希望を捨ててほしくないから
笑って生きてほしいから
こんな弱気な私を慕ってくれるみんなに恩を返したいから
だから、私は。
『一期一振、鳴狐』
名を呼んだ瞬間、その場が一瞬で引き締められた。
当の二人の目つきも変わっている。
『大広間に、全刀剣を集めなさい。燭台切光忠と太鼓鐘貞宗はそのまま二人の看病をしてください』
「主、君は････」
状況を打破するには、私が変わらなければならないのだ。
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にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (
レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……！！辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん！さん» コメントありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん！ - 続編おめでとう御座います！久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました！うわぁぁ！！一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年6月1日 20時
