食事＊５３＊ ページ4
広間に行くと、何だか全体の雰囲気が柔らかかった。
特に三日月さん辺りが嬉しそう････何かあったのかな。
こっちだよ、と手招きする加州さんの隣へ座ると、もう片方の隣には太鼓鐘さんがいた。
彼の隣の燭台切さんにも挨拶してみるけど、どっちからも暗い返事が返ってきた。
『な、何かあったんですか？』
「いや、何でもないよ。気にしないで」
『そうですか･･･？あ、そういえば、燭台切さんや加州さんは覚えてますか？大倶利伽羅さんや鶴丸さんのこと』
彼らの名前が出た瞬間、一気に三人の顔色が変わった。
目の前に座っている長谷部さんはニコニコと笑っている。
「覚えてるって･･･どういうこと････？」
『最近、大倶利伽羅さん達を見かけないと思って･･･大和守さん達に聞いてみたんですけど、その二振りはまだこの本丸にはいない、なんて言われてしまって････。でも、夢なわけないですよね？』
あの事が嘘なら、夢なら、彼らは一体なんだったのか。
あの苦しさが････彼らの悲しみが夢でいいわけない･･･！
「･････俺は･･･知らない････。主、最近疲れてるし夢と現実が入り混じってるんじゃない？大倶利伽羅達はまだこの本丸にはいないよ･･･」
『そんな････！燭台切さんは何か知りませんか！？何でもいいんです･･･！』
「･･･僕も何も知らないよ。加羅ちゃん達のことなんて、何も」
『お願いです！私は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿』
ヒヤリと、手首が冷たい何かが当てられる感覚がした。
恐る恐る視線を移すと、手首には刀の刃の部分。
しかも恐ろしいほど殺気の篭った瞳に睨まれていることに気付く。
そして、それが誰であるのかも。
『っ････な･･･！？』
「それ以上みっちゃんに聞いたら命はないと思えよ････主さん？」
『太鼓鐘･･･さん････』
「！貴様！今すぐ主から離れろ！！」
「まぁまぁ、落ち着け長谷部」
太鼓鐘さんの様子に怒って刀を抜こうとした長谷部さんを、三日月さんが制した。
相変わらずニコニコしていて、何を考えてるか分からない人だ････。
「今は仕方ないだろう。燭台切も、太鼓鐘もかなり落ち込んでいる。なにせ＿＿＿＿＿＿自分の家族が折られたのだから」
･･････え？
「だから主、あまり聞いてやるな」
私は一瞬にして頭が真っ白になった。
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にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (
レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……！！辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん！さん» コメントありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん！ - 続編おめでとう御座います！久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました！うわぁぁ！！一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年6月1日 20時
