食事＊６７＊〜過去編〜 ページ18
「･･････は？主を、食べた？」
鶴丸から発せられた言葉は、あまりにも現実離れしたもので。
････だけど、不思議と怒りは湧いてこなかった。
元々清光から、二振りが人肉しか食べられないのも聞いてたし
主のことだから、私を食べてとかそういったことを言ったんだろう。
悲しいけれど、だからって二振りを憎もうとは一切思わなかった。
新たに来た、二代目審神者は怖がって逃げちゃったけど、それもまぁ仕方のないこと
なんだろうなと納得していた。
＿＿＿＿＿＿＿数日経って、新しい審神者が来た。
今度は女審神者じゃなく、男審神者。
霊気からしてあんまり性格は良さそうではなかったけど、普段はすごく優しい人だったから。
だから僕は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿仲間が折られるまで、その審神者を慕ってたんだ。
「主！もういい加減にしてよ！このままじゃ、このままじゃ長曽祢さんが折れちゃうよ！！」
「うっせぇな！あんな生意気ななまくら刀、折れちまえばいいんだよ！！」
審神者は、しばらくすると本性を見せ始めた。
短刀や脇差には暴力を振るい、レア刀剣以外には無理な出陣をさせて手入れすらしなかった。
もちろん、蜂須賀や浦島も被害に合っていた。
浦島はレア刀剣のはずなんだけど、その審神者は運がいいのかすぐに出るんだよね。
だから被害に合っていたんだと思う。
そしてそれを見かねた長曽祢さんが、審神者を説教したんだ。
それにキレた審神者は、長曽祢さんを重傷のまま出陣させた。
その部隊には････鶴丸、蛍丸、三日月、鶯丸、一期一振が居たっけな。
しばらくして帰って来た第一部隊は、手に折れた刀を持って帰還した。
僕と一緒に出迎えた蜂須賀と浦島は、それを見た瞬間に泣き崩れてしまった。
････鶴丸達と一緒に出陣したはずの長曽祢さんの姿がどこにも見当たらなかったから。
その瞬間、僕は何かが切れてしまったようで。
.
.
.
「鶴丸、大倶利伽羅」
「ん？おお、大和守じゃないか！どうかしたか？」
「これ、あげるよ」
「･････これは？」
「審神者の肉」
大倶利伽羅の問いに、僕は平然と述べた。
どうせ肉になるのなら、この二振りにあげたほうがいいよね。
「お前････」
「いいじゃん、最近肉が食べれてないって愚痴ってたし」
「そりゃそう、だが･･･。･･････」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (
レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……！！辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん！さん» コメントありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん！ - 続編おめでとう御座います！久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました！うわぁぁ！！一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかづち
| 作成日時：2019年6月1日 20時
