1番ブースの恋【Yuto T】

Story 35 ページ35

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この手の手法は既に何度か使ったことがある。


いつも、ことごとく「変な事言ってないで、手動かしてねー」って流されてたけど。


だから、この返しが予想外過ぎて、間抜けな声が出てしまった。


先生のために、何点？


気持ちは100点満点！だけど、


今回のテスト範囲、苦手な数列入ってるんだよねえ……。




『80点？』


「80点かぁ……」



この間のテストと変わんないじゃん！と笑われる。


……確かに、ごもっとも。




『じゃあ、90点？』


「えー、」


『……もう！じゃあ100点取りますよ！』




先生に煽られるまま、そんなことを口走った。


……どうしよう。




「じゃあ、頑張ろうね。今回もっと厳しくするから」


『……はい、』


「Aが100点取れるかは俺のさじ加減だもんね、100点、取らせてあげるから」




楽しそうな、先生。


100点取らせてあげるって、付き合っても良いよってことですか？


これからは宿題10ページかなー、と頬杖を付きながら恐ろしいことを言ってる先生に、


そんなことを聞ける余裕はなかった。


……これから毎日徹夜かなぁ、




「お待たせしました」




話が一段落ついたところで、注文していた料理が届く。


ぐるぐると考えてしまって、なかなか手が進まない私と、これおいしー！と勢いよく食べ進めていく先生。


100点って、どうやってとるもんなの？！




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