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はいおしまい ページ9

一瞬着火しかけた闘争心を、なんとか落ち着ける。





冷静でなくちゃ勝てない相手だと理解した。



さっきわたしが一級だと知って固まったということと、まだ1年生だということを考えれば、彼の等級はわたしのよりも下である確率がかなり高い。


それなのに鍛えこまれ、体に染みついた流れるような身のこなし。




相当歴戦だろう。




思案を巡らせているのを悟られないように、わたしは静かに筆を空中に滑らせる。





【あっち行っ‥‥】


ぱしっ


「え。」



書き終わる前に手首をつかまれた。



まずいまずい、




ドコッ



「あ。」「い゛っ」



焦ってしまってわき腹にめちゃくちゃしっかり蹴りを入れてしまった。



加減すんの忘れた。




「うひょ〜〜〜、痛そ〜〜〜。A2本目〜。」




「ごめん!!!!大丈夫!?」




慌てて地面に転がる恵くんを一応遠目で見やる。





「いってえなクソ‥‥」






彼はそうは言いつつもすぐさま反撃の体制に戻った。




【おやすみ】



さらりと流し書いた文字が完成すると、
さっきまで私をにらみつけていた彼は電源が切れたみたいに崩れ落ちた。





ゆっくり近づいて、最初と同じようにぽこんと小突いた。

「はいおしまい。」





「はーい3本目〜。めぐみー、起きろー。」




五条先生が寝ている恵くんの肩をぺしぺし叩く。



かわいそう。今寝かしたばっかりなのに。

ギリ→←勝負の時



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六日(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます!コメントいただけてとっても嬉しいです!更新頑張ります! (10月15日 17時) (レス) @page12 id: a0b5dc45b6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね - 待ってヤバイめっちゃ好き!続き楽しみにしてます (10月15日 16時) (レス) @page11 id: 66b7922ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:六日 | 作成日時:2024年10月8日 17時

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