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「俺があのとき一緒に見ていれば……」
なんのこと?ってずっとわからなかったけど
宏太が手に持っている一つのクシャクシャになった紙を見て思い出した。
例の靴箱に入れられてた紙と同じものだ。
もしかして今も入れられてるの……?
「暗くてよく見えなかったけど、多分2人ぐらいいたと思う」
『うん』
「俺らで手分けして犯人を探してる」
『うん……』
俯いてうなづくだけの私。
痺れを切らしたのか、
「こっち向いて?」
言われたままに、宏太と向かい合うように座り直す
宏太の大きな瞳が私の目と混じり合う。
照れくさくて目を逸らそうとしても、宏太の両手でガッチリと頭を抑えられてるから逃げられなかった。
「俺はAの味方だから」
優しい、キスの雨が降ってきた。
『んっ……』
バードキスからのディープキス。
応えるように舌を絡めようとするけど、、、
ヘタクソで息が持たないので、応戦するまえにバテてしまう。
「ふふ、相変わらずヘタクソ(笑)。今度キスの練習しよっか」
目を細めてクシャッと笑う宏太。
私の大好きな笑顔でそんなことを言われたら……
首を縦に振ると、喉を鳴らしてまた笑った。
「ふはっ、冗談だよ」
真に受けてやんのー、とバカにしてくる。
本気で言ってるようにしか見えなかったのに!
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作者名:ちぃすけ | 作成日時:2019年8月15日 14時