束縛愛Part4 (ページ24)

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好きになったのは③ ページ24

〜雅紀〜

彼女が一緒に暮らすようになって1週間後

初めて2人で過ごす

仕事で色々忙しくて、最近は家に帰るのが遅くなったり、帰れなかったりが続いた

翔ちゃんは彼女と離れたくないみたいで、時間ギリギリまで動こうとしない

彼女の肩にもたれて、彼氏彼女みたい

雅紀｢仕事行かないの？｣

翔｢んー｣

｢もう出ないと遅刻するんじゃ｣

翔｢ん、分かった。行ってくるね｣

え？無視されたの俺？

翔ちゃんは彼女のことしか見てなくて、本当にもう犬みたいで尻尾が見える

で、2人になったのはいいけど、どうしよう

翔ちゃんにはテレビ観せないでって強く言われたから、それ以外で

ご飯も松潤が作ってくれてるし、洗濯はニノがやってから仕事に行った

俺、何もすることないじゃん

彼女も困ってて、とりあえず2人でソファーに座ったまま

火傷のこと……は、聞いたらダメだよね

バカな俺でもそこは理解してる

雅紀｢料理、上手なんだね｣

｢あ、はい。お母……母が、一応、教えてくれて｣

言い方が引っかかるなぁ

これも聞いたらダメなやつだよね

最近の若者、というか彼女が難しいのか

本当にどうしていいか分からないでいると翔ちゃんからメッセージが届いた

えー、何々。え…………

文面はオブラートに包まれているとはいえ、彼女の隠し撮り動画を送って欲しいという内容

マネージャーが運転してて電話出来ないからの要求なんだろうけど

翔ちゃんから犯罪臭するの嫌だわ〜

お願いが必死すぎて、ちょっと、いや、かなりドン引き

とりあえずこのメッセージは見なかったことにしよう

雅紀｢髪の毛触っていい？あ！前じゃなくて後ろね｣

｢どう、ぞ………｣

艶やかでサラサラしてる髪をとかしながら、頑張ってポニーテールにしてみた

俺にしてはいい感じで出来たんじゃない？

隠し撮りは俺も共犯になっちゃうから、これで我慢してもらう

彼女の許可を得て写真を撮って、送ると、既読は付いたものの返事はなかった

｢すごいですね。こんなこと出来るなんて｣

雅紀｢俺よりリーダーのほうがもっと綺麗にいくんだけどね｣

｢そんなことないです。すごく……上手(綺麗)です｣

初めてイメチェンしたのか、ほっこりと嬉しそうに笑う

何だろう。こんな些細なことで喜ばれると、もっと小さな幸せを両手いっぱいにあげたくなる

笑っていて……欲しいいと思った

そのとき、隣りにいるのが俺なら、きっと嬉しい