束縛愛Part4 (ページ11)

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〜A〜

エリカさんと付き合ってない？

どういうことだろ

斗真｢俺はずっとAだけが好きなんだよ？それにに他の人と付き合うわけないでしょ｣

｢そういう……もん？｣

斗真｢当たり前じゃん｣

｢バカだなぁ｣って笑いながら頭を撫でてくれた

この手が好きだった

綾野｢見せつけるね｣

斗真｢そんなつもりはないけど。あ、準備出来たみたい。行ってくるねA｣

｢うん。行ってらっしゃい｣

綾野｢そのやり取り羨ましいわぁ｣

岡田｢彼女いる自慢か｣

斗真｢違いますって！｣

斗真くん達がいなくなるとバッと取り囲まれた

ん？何？

女子生徒｢本当に斗真くんと付き合ってるの！？｣

女子生徒2｢剛くんとも知り合いなの！？｣

女子生徒3｢他のジャニーズの人達とも会ったりしてる！？｣

いっぺんに喋られても

全然聞き取れない

女子生徒｢そういえば！カラオケで松潤に肩抱かれてたよね！？あの後、連絡先とか聞いた！？｣

松潤って誰？あ、潤のことかな

｢聞いてないけど｣

聞かなくても知ってるし

私に何を聞きたいのか全く分からない

とりあえず答えられることには答えるけどさ

質問責めに合ってると疲れてきた

困ってると、誰かが撮影を見に行こうと言って、みんな教室を出て行った

あ、いや、みんなじゃない

エリカさんだけ残ってる

エリカ｢いい気味だって思ってるんでしょ｣

｢え、何で？｣

エリカ｢Aちゃんって、顔だけじゃなくて心まで醜いんだね｣

だから何で……？

エリカ｢でも！いい気にならないでよ。絶対に私のほうが斗真くんとはお似合いなんだから！！｣

｢え、あ、はい｣

エリカさんは斗真くんが好きなのか

それなら早く本人に告白すればいいのに

エリカ｢斗真くんだって、その火傷を哀れんで側にいるだけなんだから。勘違いしないでよ｣

｢違う｣

エリカ｢は？｣

｢斗真くんは同情とか哀れみとか、そんなんで側にいてくれたんじゃない｣

あの頃は斗真くんだけが優しかった

あれは純粋な優しさで、それだけは誰にも否定されたくない

斗真｢お話し中ごめんね。Aを借りたいんだけどいいかな。あ、それとさ。どうして君が俺と付き合ってるなんて嘘ついたのかは聞かないでおくよ｣

斗真くんは私の手を引いては非常階段に連れ出した

誰もいないかを確認して、しっかりと向き合った

斗真｢あのねA。しばらく俺と……付き合ってくれないかな｣