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花と紅葉、雪と金色 ページ16

prrrrrrrr……prrrrrrrrrr





『はい此方武装探偵社〜』




〈おい!探偵社の新人はなんなのだ!〉





電話は法廷からだった。




鏡花ちゃんは任務の際、警備員と電子錠に攻撃し、法廷内を停電させてしまったらしい




『すみません……社長にも繋いでおきますね。はい。では』




電話を切られ、ハァ。と小声でため息を吐く



……まぁ、初任務だ、初任務。





prrrr………


〈もしもし、福沢だ。〉

『あ、社長……それが、鏡花ちゃんの件で………』





__________
_______





社長に連絡しておいたら大丈夫だろう。判事と社長は仲が善いと聞いているし。





仕事に戻り、数十分がたったその時。ピーーピーーピーーという耳につく甲高い機械音。





『これは………国木田さん!賢治くん!鏡花ちゃんの電話に着信履歴あり!早急に鏡花ちゃん達の元に向かってください!』



「何…!?行くぞ、賢治!」


「はい!判りました!」





……マフィアか…………






その後、二人との通信が途絶え、急ぎ車に乗って向かう。




「香里さんッて車運転できたンですね!」


『うん。18になってからね。』





「へぇ〜、ボクも免許とッてみようかな〜」と助手席で話す谷崎くん。




作戦はこうだ。



一、谷崎くんが私と此の車、そして自身の姿を隠す

一、私と谷崎くんで協力し乍ら敦くん、鏡花ちゃん、国木田さん、賢治くんと乱歩さんの能力でいることが判明しているマフィア幹部である尾崎紅葉を谷崎くんの異能で隠し乍ら車に乗せる

一、探偵社に戻り、医務室へ連れて行く





「異能力___《細雪》!」




時期外れの雪が降り、私たちが隠れたことを示す




『……ッ!居た!みんなだ!』




私たちは車を降り、気絶しているみんなに駆け寄るが、鏡花ちゃんが一人いない。




マフィアに拐われた?それとも自身で?真逆…組合?




否、時間がない。考えるのはやめよう。




私たちはみんなと尾崎紅葉を運び終わりホッと一息吐く。




『よし、行こうか。マフィアが来る前に』


「はい!」




探偵社に戻った後、晶子さんがにんまりしていたのは見えていなかったことにする。

三社鼎立→←剏めての御使い



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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/  
作成日時:2022年10月5日 11時

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