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解放されたような、今まで全身に掛かっていた力に解放すると共に目が覚めた。




近くには賢治くんに他の事務員さんやナオミちゃん、谷崎くんや敦くんまで居る。




『……大丈夫?賢治くん。』


「はい!異能のお陰でなんとかなりました!香里さんは大丈夫ですか?」


『うん。私が囚われていたのは数時間だからね。あ〜〜でも肩が……』




私はそう云い肩をぐるぐる回す






そして聞こえるたったった…というリズミカルな走り音





そちらを見ると鏡花ちゃんが居た





『鏡花ちゃん!』


「……心配した。大丈夫?」


『うん!あ、敦くんは向こうに居るよ』




私は敦くんがいる方を指差す。すると鏡花ちゃんは敦くん目掛けまた走り出す




_______
___________





「鏡花ちゃん!?如何したの!?」




大きな敦くんの声。その近くでは鏡花ちゃんが蹲っていた






『鏡花ちゃん!?』







その時、フッ……とすれ違う白衣の男性と赤いワンピースの少女。
なにやらアンバランスな風貌だが私は確信した。








マフィアの首領だ。……と。







あのわざと足音を立てている様な歩き方、鏡花ちゃんが怯えている要因、そして敦くんの声の前に聞こえた微かな声。





____「どんな困難な戦局でも、必ず理論的な最適解は有る」____







マフィアの首領は合理的な人と聞いている。









恐らくだが_______彼の人はマフィア首領と仮定づけていいだろう。

剏めての御使い→←たえまなく過去へ押し戻されながら



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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/  
作成日時:2022年10月5日 11時

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