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解放されたような、今まで全身に掛かっていた力に解放すると共に目が覚めた。
近くには賢治くんに他の事務員さんやナオミちゃん、谷崎くんや敦くんまで居る。
『……大丈夫?賢治くん。』
「はい!異能のお陰でなんとかなりました!香里さんは大丈夫ですか?」
『うん。私が囚われていたのは数時間だからね。あ〜〜でも肩が……』
私はそう云い肩をぐるぐる回す
そして聞こえるたったった…というリズミカルな走り音
そちらを見ると鏡花ちゃんが居た
『鏡花ちゃん!』
「……心配した。大丈夫?」
『うん!あ、敦くんは向こうに居るよ』
私は敦くんがいる方を指差す。すると鏡花ちゃんは敦くん目掛けまた走り出す
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「鏡花ちゃん!?如何したの!?」
大きな敦くんの声。その近くでは鏡花ちゃんが蹲っていた
『鏡花ちゃん!?』
その時、フッ……とすれ違う白衣の男性と赤いワンピースの少女。
なにやらアンバランスな風貌だが私は確信した。
マフィアの首領だ。……と。
あのわざと足音を立てている様な歩き方、鏡花ちゃんが怯えている要因、そして敦くんの声の前に聞こえた微かな声。
____「どんな困難な戦局でも、必ず理論的な最適解は有る」____
マフィアの首領は合理的な人と聞いている。
恐らくだが_______彼の人はマフィア首領と仮定づけていいだろう。
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時