人生万事塞翁が虎 ページ2
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月下の異能者と探偵が出会う日____
『国木田さーん、軍警からの依頼です。なんでも大きな虎が畑や倉庫を荒らしたそうで……』
「判った。詳細を教えろ。」
『ええと、まず2週間前、ヨコハマで初めて被害が報告されました。その後数々の畑や倉庫。そして4日前、鶴見川で目撃情報が入り、軍警から探偵社に依頼が来ました。』
「判った。太宰と共に行こう。おい太宰!仕事だ。おい!聞いているのか!」
「え〜国木田くん1人で行って来なよ、私だって忙しいんだから。」
「ど・こ・が・だ!!ソファで怠けているだけではないか!!」
……仕事に戻ろう。
え〜と。ああ。またか。“少女暗殺者”。ポートマフィアの者だから情報は伏せられているけど“少女暗殺者の仕業”という情報は確かだ。
全く。“未だ情報をつかめていない”と云わなければいけないのか………
いつの間にかあの2人は出掛けたようで社内には私含む事務員、晶子さん、賢治くんに社長だけ。谷崎くんは違う用事で出掛けているし乱歩さんは駄菓子を購いに出掛けているそうだ。(つまり非番)
そろそろ退社時間だな仕事も終わりそうだし、善いタイミングだ。
バァン!
大きな音を立て、扉を開けたのは国木田さん。その後、今いる調査員と駆り出された乱歩さんが加わり、調査員会議が行われた。
結果、調査員揃い踏みで太宰さんの指示する十五番街の西倉庫に行くこととなったそう。
家に帰った後、私は思ってもいなかった___新しい社員が入るという話が始まっていることに_____
これが事の始まり___
怪奇ひしめくこの街で
変人揃いの探偵社で
これより始まる怪奇譚
これが先触れ前兆し___
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作者名:ペネロッペ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Mayakaahah/
作成日時:2022年10月5日 11時