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6月も中旬まだまだジメジメする季節
定期ライブの1週間前
みんなで会場の下見に来ていた
というのも今までの会場だとキャパが狭く
お客さんが入りきらなくなっていたため
じゃあこの際思い切って広いとこ借りちゃおうーということで新しい場所をおさえたのだ
「めっちゃ広いな！」
「そうっすね！前の会場の3倍くらいちゃいますか？」
「晶哉、こんなとこよう借りれたな」
「大学の知り合いにいたんですよ
僕達のこと応援しててしかも会場まで貸してくれるって言うてくれた人が」
「ありがたいなぁ」
「ほんまやな」
「俺こんなとこでベース弾くとか
緊張しかないんやけど」
「大丈夫や、ちょっとずつ覚えてこ」
「まっさんまた教えてな？」
「そういえばオーナーさんってどこかな？」
すっかり忘れていたオーナーさんへの挨拶
私が代表して行ってこよう
「あ〜どこなんやろ？Aちゃんちょっと待ってください」
「うん」
「控え室の方におるみたい」
「じゃあ挨拶してくるね？」
「おん、ありがとうな」
と控え室へ向かう
ステージから控え室はちょっと遠いらしい
あ、やばい迷子になったかも
そう思ってたら
「どうされましたか？」
知らない男の人から急に話しかけられた
「あ、えっと、控え室ってどちらですか？
迷子になっちゃって」
「もしかしてAぇ！groupの関係者の方ですか？」
「そうです、ご挨拶に伺おうと」
「そうでしたか、僕はオーナーの田辺郁人です」
うぉ、オーナーにしては若いな
「立ち話もなんですから控え室行きましょうか」
それからしばらく話していてわかったことは
晶哉が通っている大学のOBで
23歳という若さで起業しライブハウスのオーナーをしていること
私と同じで東京出身だということ
あと、爽やかで包容力がある
これはモテるだろうな
「田辺さん本当に面白いですね笑」
「そうかな？
あと、そろそろ田辺さん呼び止めない？
僕のこと郁人って呼んでよ」
「呼び捨てはいきなりハードルが高いですよ
じゃあ郁人さんでどうでしょう？」
「ん〜まぁいっか」
ふと携帯を見てみると30分も話していた
「すみません、もうそろそろ戻らないと」
「あぁそっかごめんね引き止めて」
「いえ、じゃあ失礼します」
「ちょっと待って！
連絡先交換しない？」
いいですよと二つ返事で連絡先を交換した
スマホに表示された"田辺郁人"の文字に
ちょっとだけ顔が綻んだ
「……………」
続く (更新停止中)
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ちぃなん(プロフ) - ちーちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お嬢さん呼び何気好きなんですよ分かっていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: fdda58a86e (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん(プロフ) - 正門って絶対お嬢さんって言いますよね分かります脳内再生余裕でしたありがとうございます。 (2020年5月27日 20時) (レス) id: d8fec38979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃなん | 作成日時：2020年5月24日 18時
