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第23話 ページ24
千秋side
『ねぇ、僕の心をいつまで苦しめるの、千秋』
『僕が千秋のことが好きなの』
杏に、告白された……？
杏が、僕のことを好き……？
「信じ、られない……」
愛想のいい杏と違って僕は無愛想だし、頭がいいことと小説が少し書けること以外何の取り柄もない。
それなのに、どうして……。
告白されたなら返事をしなきゃ。
僕は、杏のこと好きなの？
『千秋！』
分からない。
僕はまだ恋なんて知らない。
何を基準にして好きって言うのか、どうすればいいのか、何もかも分からない。
でも―――
『……！ごめん、今の忘れて』
杏に、あんな苦しそうな顔をさせたくないんだ。
それなら、僕が今すべきことは―――
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作者名：月羽and月翼 | 作成日時：2020年12月30日 0時
