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side智洋



神「どーしたん、たかくん?ねむなってきたん?」



ご飯を食べ終わり皿を洗っているとソファに転がり始めたたかひろくんが目に写った。




崇「...ねむない」




神「ねむないなら起き上がっときー。食べたばっかで寝転んだら牛さんなるで」



崇「うしさん、ならへん」



神「ほんまになるでー?たかくん知らんねやろ〜!
あ、ほら!しっぽ生えてきてんで!お尻さわってみ!」



驚いた顔をしておしりの辺りを触るたかひろくん。

俺もちょうど皿洗いが終わったのでたかひろくんが寝転んでいるソファの反対側に座る。




崇「しっぽ、ない...!」



神「あるで!あ!頭の上に耳も生えてきた!」




携帯で某カメラアプリを開き牛の耳やしっぽが出るスタンプをクリックする。



神「たかくん見てみこれ!牛さんなってもうてるやん!」



不思議そうに携帯の中で牛に変身した自分を覗き込み、画面の中で生えてしまった耳が本当に生えてしまったと思ったのか、自分の頭も触り出す。




崇「とも!うしさ、やぁっ!」




神「わかった、わかった(笑)じゃあ起き上がりや。食べてすぐは寝転んだらあかんで?わかった?」



崇「...ん」




必死に頭を触りながら瞳が潤み始めたので慌ててスタンプを外してやる。

ここで泣かれてはしつけとして逆効果だ。




神「えらいなー。起き上がれたやん!」



妹達は褒められた後、頭を撫でると嬉しそうにする。同じようにしてやろうと頭を触ろうとした瞬間ーー




ヒュッとたかひろくんが空気を飲む音が聞こえ、勢いよく両腕で頭を守り小さくなってうずくまるような姿勢をとった。



崇「...めんなさい!ごめなさっ!...」




神「!!...。たかくん...?」




崇「いたい、のやぁっ!たか、ごめんなさ、するっ!!」




神「たかくん...」




必死にごめんなさいごめんなさいと言いながら頭を守る指は、すごい力で髪の毛を掴んでいる。


そんなに引っ張ったら抜けてしまうよ...。




どうしようもなくなった俺は、たかくんが嫌がるのにも構わず力いっぱい抱きしめた。



大丈夫だよ。とたかくんの心に届くように思いを込めながら。

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orange72019(プロフ) - このお話むっちゃ好きです!!!!!これからも更新頑張ってください!!!!!!!!!! (2020年5月23日 1時) (レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこ | 作成日時:2019年9月22日 23時

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