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side智洋
あれからたかひろくんは布団から出てからというものずっと「とも、たか、おとも、だち...!」と永遠リピート(笑)
めちゃめちゃ嬉しいんやけどずっと同じ言葉聞いとると頭おかしくなりそうになる。
そんな俺は今、ようやく朝ごはんが完成しこれから食卓に運ぶところだ。
神「たかくーん、ご飯できたからお手伝いしてくれへーん?」
崇「おて、つだ...??」
神「おーてーつーだーい。たかくん今からご飯食べるやろ?でな、とも今ご飯作ったから、運ぶの一緒にやって欲しいねん。やってくれる?」
崇「いいよぉ!」
照史の話聞いてる感じ、どうやらたかひろくんは昨日ここに来たばかりらしい。
母親から虐待も受けていて、その母親もあまり家に帰ってこなかったとか。そんでお兄さんだけ施設に行ってしまったからずっと独りだったと。話聞いた時はへー、大変やなぁ...。なんて適当に聞き流していたけど実際に触れ合ってみると本当に大変さがわかる。
何も教えて貰っていないから知らない。考えてなにかすることも簡単にはできない。そんな中で必死に生きていたんだ。この人は。
崇「ともぉ。ごはん!はよ!」
神「ああはいはい(笑)今準備するなー。」
神「ほらたかくん、食べる時はいただきますやで。こーら、いただきます言うまで食べたらあかんの」
崇「ごはん!!ともぉ!」
神「はい、1回スプーン置いて。はい、手ぱっちんして、いただきます!」
崇「.....たらき、ます」
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orange72019(プロフ) - このお話むっちゃ好きです!!!!!これからも更新頑張ってください!!!!!!!!!! (2020年5月23日 1時) (レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこ | 作成日時:2019年9月22日 23時