たかくんと家族のおはなし (ページ14)

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side智洋

さて、お兄さんもお仕事行ったことやし、そろそろたかひろくん起こしてくるか！

えーと、寝室はここかな...？？

ガラガラ

崇「Zzz...」

ほんまに俺らと同じくらいの年齢なんやな...。

ぽんぽん

神「たかひろくんー。朝やでー。起きや」

崇「うぅん...。いやや...」

神「起きる時間やでー。お腹すいたやろ？？なんか食べよかー」

崇「いややぁ...。じゅんた...」

また眠りにつくたかひろくん。

多分まだ俺が誰かわかってへんな...。

ぽんぽん

神「たかひろくん、起きよかー。何食べたい？」

崇「...いやぁ！！うーぅぅう！！やああ！！！」

ありゃりゃ、泣いちゃった(笑)

神「大丈夫、大丈夫やで。なーんも泣くことないよ。大丈夫ー」

小さい妹たちにいつもやっているように体を起こし、背中を一定のリズムで叩いてやりながらもう片方の手で頭を撫でてやる。

まさか歳の近い男にこんなをする日が来るとは...(笑)

なんて思いながら背中を叩いていると落ち着いたのかえぐえぐしながら涙を袖で拭っていた。

神「あーあー、あかんで。目ぇ擦ったら腫れてまうよー」

崇「...うぅ」

神「偉いやん！たかひろくん、ちゃんと起きれたやん！」

任せろとは言ったものの俺もこういうのは初めて。

こんな子供相手にするみたいな感じでいいんだろうか...。

けどお兄さんが言ってたより全然なんともなく起こせたしむしろ思っていたよりもすんなり起きてくれたな...。

神「あ、せや！たかひろくんはじめまして！神山智洋って言います！よろしくね！」

崇「.......？」

あ、フリーズしてる...(笑)

崇「...じゅんたぁ？」

神「ごめんなぁ(笑)じゅんたくんじゃないねん。ともひろくんやねん」

崇「とも...ひ？」

神「とーもーh...いや、ともくん！ともくんって呼んでください！」

崇「とも！」

神「そう！ともやで！！今日からたかひろくんのお友達やで！よろしく！」