たかくんと家族のおはなし

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side淳太



え、まだ8時半やで！？
来るのはやない！？


やばい緊張...。




「はーい...」

ガチャ





神「どーも！おはようございます！照史に頼まれて来ました！神山智洋ですー」




金髪にジャラジャラしたピアスの数はえげつない。
ダボダボした虎柄の上着とこれもまたダボダボしたサルエルパンツ。



こ、怖い.....。(笑)






淳「あ、えーと、とりあえず上がってください...」






神「お邪魔しまーす。あ、照史はもう学校行ったんですか？」





淳「あ、ああ。ちょっと前にな...」






神「そっかー、残念やなぁ。あ、そや！これ、食べてください。つまらないものですが...」





なんて神山くんが差し出してきたのは俺が好きなケーキ屋の紙袋。



なんやこの子！急に印象変わったやんけ！！





淳「あ、ええの？？俺、これ好きやねん」







神「知ってますよ！照史に聞いたんです！お兄さん何が好きなんーって。そしたら真っ先にこのお店の名前出して！(笑)」




いや、はずいわ！あいつ何言ってんねん！





淳「ほ、ほんまありがとう...(笑)お茶、今から煎れるから待っとってなー」





神「いや、大丈夫ですよー。俺仕事で来てるんで！あ、ちなみにたかひろくんはどこに...？？」






淳「そっか。ありがとう。そや、崇裕まだ寝てんねん！今起こしてくるな。あ、あいつ寝起きめっちゃ悪いからちょっとうるさいかもしらんけど、ごめんな」





神「僕、起こしてきましょうか？？お兄さん、お店そろそろ行かなあかんでしょ？？」




時計を見ると開店まであと10分。




淳「けど、ほんまにうるさいで？？泣きわめくで？もしかしたら神山くんに怪我させてまうかも...」




神「だーいじょうぶですって！そのために僕が来ましたやん！安心して僕に任せてください！」




照史ぉ...お前の友達はなんて頼もしいんや...！

頼もしすぎて兄ちゃん泣いてまいそうや...！！

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