たかくんと家族のおはなし (ページ12)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:29,008 hit

8 ページ12

side淳太

朝。眠い。

昨日はあれから大変やった。

あの後崇裕を起こそうと思って「たか、起きや」ととんとん叩いて声をかけると、そういえば寝起きがとんでもなく悪かったことを思い出した時にはもう遅く、目を開いたかと思えば俺の顔を見た瞬間ギャン泣き。

ご飯の時間には箸は使わなかったもののスプーンで不器用ながら食べる姿に、手づかみじゃない...！なんて感動していたらスープに入っていたにんじんが嫌いだったのか口に入れた瞬間に、べーと吐き出しそのままスープをひっくり返して服をびちゃびちゃにした。照史に濡れた机と床を拭いてもらっている間に俺が崇裕を着替えさせようとしていると不機嫌になってしまいグズグズし始めてしまった。

風呂の時間はこれまた大変だった。
服を脱がせてかけ湯をし、湯船に入るところまではスムーズに行ったがなんとシャワーが苦手だった。
そういえば！と思った頃にはまたこれも時すでに遅し、大して広くもないうちのお風呂場で大暴れ｡

そこからも、初めて見るドライヤーに興味を持ち1時間ドライヤーで遊び、家にはなかったふかふかの布団と枕の上でぴょんぴょん飛び跳ね、それを見た照史が喜んで笑うもんだから崇裕も調子に乗って「あっくんあっくん」と跳ぶ。

ようやく崇裕が寝たと思ったら明日の店の準備がある...。

照「淳太くん、大丈夫...？」

照史が心配して手伝いに来てくれたがその時点で時間は日付を越えようとしえいる。

淳「明日学校なんやから寝や。起きれへんくなるで」

照史を無理矢理寝かせようやく全て終わったのが夜中の3時。

開店が10時とはいえ色々準備があるので朝は6時に起きる。

眠い。しかし今日は照史の友達が来てくれるのだ。

８時に照史を送り出し、どうやらその子は9時に来てくれるらしいので店のことはバイトで来てくれている2人に頼み俺は崇裕を起こしに行く。

そこへちょうどインターホンのなる音が聞こえた。