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流星side
収録が終わった夜、しげとまたシナリオ室に来た。
俺らジャニーズWESTのシナリオファイルに焼いたCDと原稿をしまうため。しげが借りた大倉くんのシナリオは一昨日返した。
大毅 「流星、俺さ。」
このセリフ好きやねん。
と見せてくれたのは「拾ってくれてありがとう。」というセリフ。
そして彼はこう続けた。
大毅 「だってさ、和真を泥棒猫って言うてるみたいに動物で表しとるやん。んで、捨て猫みたいなもんでもあるやん。」
流星 「動物好きの淳太らしいよな。捨てられた動物を家族に迎え入れるって言うのを遠回しで言うてんの。」
大毅 「あ、気づいとったんか。ヘヘッ 考えとること、真似したんか?」
流星 「いや、真似出来たら逆にすごいわ。」
そんな会話をしながら部屋に戻れば、しげは自分のデスクにすぐ移る。
流星 「何、書いとん。タイトルだけでも言うてや。」
大毅 「ふぁ?俺寝るんやけど。見ててもええよ〜ぉ。ふぁぁぁぁ、おやすみ。」
しげのぐちゃぐちゃの字で書かれたタイトルは
『秋桜に染まりし父』
だった。
【泥棒猫を家族に迎え入れたら。 END】
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作者名:来夢 | 作成日時:2021年7月20日 0時