07:取り合い ページ7
「ちょっと待てえええ！！」
ジャファーの告白が響いた瞬間、フックとフロローが割り込んできた。
「何、堂々と告白してやがる！！抜け駆けは横暴だぞ！！」
「そうだ！！シノ、騙されてはいけないぞ。この男は汚れておる」
「お前達も似たようなもんではないか…」
ジャファーを睨み付けると、フックとフロローが交互にシノに詰め寄る。
「シノ、俺と来い。俺と一緒に来れば、美味い食い物も酒もあるし、金銀財宝も手に入る。
海賊暮らしは素晴らしいぞ」
「何を言う。泥棒などという行為をシノにまでさせる気か。シノ、私と来れば、優雅な暮らしと
清らかな毎日を約束しよう。見ての通り、私は神に仕える身…こいつと違って、やましい事など
絶対にしない」
フロローの言葉に、フックは鼻で笑う。
「よく言うぜ。エスメラルダにしつこく言い寄ったうえに、部屋に閉じ込めたりしてたくせに」
「な…貴様こそ、ウェンディという年端もいかない娘を捕まえていたではないか！！」
「あ、あいつは恋愛対象じゃねえ！！」
言い争う二人を交互に見た末、シノはため息を吐いた。
「あの…二人の気持ちは嬉しいんだけど、僕ジャファーがいいんだ」
「えっ？」
そう言うと、シノはジャファーを服を引き寄せ、ジャファーの唇にキスした。
それを見て、大勢の悪役が衝撃を受けた。
中にはショックで膝を付く者までいた。
唇を離すと、シノはにっこりと微笑んだ。
「これからもよろしくね、ダーリン？」
悪戯っぽく微笑むシノに、ジャファーの心臓が射抜かれる。
今すぐにでも襲いたいと思ったが、それでは自分の品格を疑われてしまう…。
何とか理性を抑え、ジャファーはシノの頭を撫でた。
「何とも聞き分けの良い…まさに儂に相応しい女だ」
「ねえ、僕ジャファーの歌も歌いたいなあ。ジャファーの歌も教えてよ」
「よかろう、好きなだけ歌うといい。ここはお前の家だ」
「わ〜い、ジャファー大好き〜！！」
ジャファーに抱き付くと、シノはぎゅっと抱き締めた。
それを見ていた他の男達は「ジャファー許すまじ」といった様子で、睨んでいた。
その様子に気付いたジャファーは、ここぞとばかりにドヤ顔した。
(何だあのドヤ顔…腹立つ…！！)
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まー(プロフ) - すごく良いと思います！良かったら合作しませんか？ (2020年4月28日 20時) (
レス) id: 25d5908286 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - この前は私の夢主達が作ってるので『うちの子達との故郷の世界の紹介』を見てくださいね。 (2018年5月30日 18時) (レス) id: f610c408d6 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - この作品が凄く良いです…!!ワルねこさん、更新頑張ってください!! (2018年5月17日 16時) (レス) id: f610c408d6 (このIDを非表示/違反報告)
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