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01:ハロウィンの大騒動 ページ1

今日はハロウィン。

ハウスオブマウスには、たくさんのキャラクター達が訪れていたのだが、

その多くが悪役だった。


「何だか、今日は怖そうな人達が大勢来てるわね…悪い事が起きなきゃいいけど」


ハウスオブマウスのウエイター、鈴風Aは不安そうにため息を吐き、特製ドリンクを
作っていた。

その予感は、当たってしまった。

いつものように、ミッキーが演説している最中に、突然明かりが消えた。


「えっ?何?停電…!?」


しかし、それは停電ではなかった。

舞台の上に悪役達が上がり、宣言した。


「今日からここは俺達悪役のものだ!!悪役以外の奴は出ていけ!!」


ハートの女王の下僕のトランプ達が、キャラクター達を外へ追い出してしまった。

そして、ミッキーとミニーも。


「何て事…!!」


Aは愕然とした。

すると、悪役達がAを取り囲んだ。

何をされるのかと、Aがビクビクしていると、


「ちょっと待った。この子は追い出さないでくれないかな?」


Aの体に、スルスルと何かが巻き付く。

ジャングルブックの悪役、ニシキヘビのカーだ。


「この子、アタシのお気に入りなんだよね。一人くらい、良い子が混ざってても構わないだろう?」


カーの言葉に、リーダーシップを取っているジャファーも頷いた。


「うむ…まあいいだろう。そのうち、儂らと同じ悪役になるかもしれんしな」


この会話を聞いて、Aは反論した。


「誰があなた達みたいな、悪い人の言う事聞くもんか!!」

「フフフ…そんな強がりがいつまで出来るかな?」


すると、カーはAの目をジッと見つめた。

カーの瞳が妖しく輝くと、Aは眠気に襲われた。


(あ…ダメ…寝ちゃダメ…)


必死に抵抗したが、結局Aは眠りに落ちてしまった。

すやすやと眠っているAを見下ろし、ジャファーはほくそ笑んだ。


「これで儂らを邪魔する者はいなくなったな」


悪役達の笑い声が、ハウスオブマウスに響いた。

02:白い駒鳥→



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まー(プロフ) - すごく良いと思います!良かったら合作しませんか? (2020年4月28日 20時) (レス) id: 25d5908286 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - この前は私の夢主達が作ってるので『うちの子達との故郷の世界の紹介』を見てくださいね。 (2018年5月30日 18時) (レス) id: f610c408d6 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - この作品が凄く良いです…!!ワルねこさん、更新頑張ってください!! (2018年5月17日 16時) (レス) id: f610c408d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワルねこ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月17日 16時

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