真冬に咲く薔薇 (ページ28)

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ソファで寝てたテンも、賑やかになったリビングの音で目を覚ました。

「ごめん、テン。ベット借りちゃって」

TN「んー、いいのいいの。
それよりレイ、シャワー浴びてくれば？
一回家帰る時間も無いでしょ」

「そうかも。いつものセット借りるね」

…さっきまで、見ないでなんて言ってた女の子は何処へやら。

テンが起きた途端に、こっちへの関心は無くなってしまったみたいだ。

「毎回あんな感じなの？」

DY「レイ曰く、前世はきっと同じ血を分けていたらしいよ。そのくらい気が合うんだって」

96lineの飲み会にはもちろん顔を出したことはないし、お互いからそれぞれの話はたまに聞くけど、まさかこんなに仲がいいとは。

テンがレイにぞっこんなのは知ってたけど、彼女があんな風にメンバーの誰かに接するのは、初めて見た気がする。

TN「嫉妬した？」

笑いながら前髪を上げるテンは、男の僕から見ても魅力的なものがある。

「少しね」

TN「最高ジャニヒョン」

DY「…ヒョンもヒョンだよ」

ふざけてウインクで返すと、テンはニコニコしながら朝のハグをしてきた。