検索窓
今日:1 hit、昨日:30 hit、合計:158,598 hit

きっと、支える。【石川】 ページ14

「世界を見据える逸材」

「日本の大エース」


その彼は、プレッシャーを感じない人。


「わお、祐希祐希!また新聞一面!!」


石「んー?そっか」


「そっかって…嬉しくないの?」


石「嬉しいよ?でもそんなに(笑)」


「えぇ!?なんで!?」


石「…だって、」


「ん?」




練習後、コンビニで買ったスポーツ誌に
どどーんと乗ってた祐希。


喜ぶだろうと思って見せたら、
意外にも祐希は少しだけ不満そう。



「祐希…?」


石「…俺だけじゃない」


「えっ?」


石「俺だけじゃ、バレーはできない」


「…うん、そうだけど」


石「この間の大会もそう。俺1人で優勝したようなこと言われたけど…そんなこと言われたって嬉しくないよ」


「祐希…」


石「誰かがレシーブ上げてくれて、臣さんが俺にトスを上げてくれて…やっと俺は点数を取れるんだもん。俺のスパイクがブロックされた時は、マサさんがもう一回打って点数取ってくれる。…俺だけの力じゃ、世界なんて届かない」


「チームでやるものだからね、バレーって」





祐希はプレッシャーにも、
緊張にも今まで打ち勝ってきた。


でも、新聞やニュースで取り上げられる度に
目に見えない重圧を抱えてたんだ。




石「こんなこと、Aちゃんに言ったって仕方ないのにね。なんか…話したくなって。…あ、でも今話したことは内緒だよ?こんなこと誰にも言ってないから!マサさんの耳に入ったら怒られちゃう。甘ったれんなって」


「…別にいいんじゃない?」


石「…?」


「重圧抱えてる、不安なんだってなんで言えないの?マサが祐希をバカにするわけないでしょ?祐希がいて、みんながいる。みんながいて、祐希がいるんでしょ?あたしもそうだよ?こんなあたしがって思うことたくさんあるけど、それでも頑張りたいって思う。

祐希だって、弱音くらい吐かなきゃやってられない時あるでしょ?」


石「…」


「祐希の周りにいる人は、すごくいい人なんだから。みんなを信じてみたら?」


石「ありがと、Aちゃん」


「ニュースも新聞も、祐希のいいとこばっか見せてるんじゃないもん。悪いとこもしっかり見せて、でもそれを克服してく今があるってちゃんと伝えてくれてるんだから!変なこと気にしちゃだめ!」


石「…うん!ありがと!よかった、Aちゃんに話せて!」






見えない重圧、プレッシャーに
押し潰されそうになった時、
あたしなりに君を支えたい。


そう思いました。

きっと、支える。【柳田】→←▼作者より



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:バレーボール , 石川祐希 , 柳田将洋 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

透明人生(ライフ - はじめまして!将平さんかっこいいですよね!笑笑私も大好きです(∩´∀`∩)また将平さんのお話が出来ることを楽しみにしています(*^^) (2018年6月23日 15時) (レス) id: 78812596b7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴっぴ | 作成日時:2017年9月18日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。