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中は薄暗く、すでに実験の準備がされていた。
「おや、たくさんお友達を連れてきましたねカナヲ。初めまして。カナヲの姉、胡蝶しのぶです」
「お、おぉあが!ッゴホン!……我妻善逸、現在彼女募集中です!よろしくお願いします!!」
「先輩後輩としてよろしくお願いします」
砂になった善逸に続き、炭治郎や三日月も自己紹介。優しそうな大人のお姉さん(上級生)にちょっとキラキラ。
「貴女が…よくカナヲから聞いてますよ。とても面白いお友達だって。ぜひ私とも仲良くしてくださいね」
「ぉ、おう!」
ギュッと握られた手は暖かく、グッと寄る顔にドギマギ。炭治郎は近すぎる距離に三日月を抱き寄せる。相手は女性なのに心配になる。この女、侮れない、、!
「炭治郎、どーした?」
「うっ…なんでもない」
「あらあら…ふふ、じゃあ実験始めましょうか」
薬学研究部(フェンシング掛け持ち)のしのぶは物質を混ぜて色の変化を見せていた。何で何で、と興奮する伊之助と三日月は間近で見ようとするため善逸と炭治郎は必死に引っ張っていた。カナヲも不思議な光景に笑い、ちょっと実験どころじゃなくなっていた。
優しいしのぶは手袋をさせて参加させたとか。
「ありがとなーしのぶー!!」
「ありがとうございました!」
ここでカナヲとしのぶとはお別れ。三日月、炭治郎、善逸、伊之助は教室へ戻るため歩きながら喋っていた。
「しのぶさん、綺麗だったな〜!まさに名は体を表す!」
「そうかぁ?アイツの目、なんかピリピリきたけどな」
「ピリピリなんてもんじゃないよ!熱い視線送られてもうメロメロだよぉ!」
「頭もやられてんな」
「どーいうことだよ!!!」
「まぁまぁ、落ち着け2人共。そうだ、放課後はみんなでちょっと出かけないか?」
「え!炭治郎から言うなんて珍しいじゃん!どこ行くー?」
「炭治郎、私予定あるから行かねぇ」
「え〜三日月ちゃんに先約つくるなんてどこのどいつだよ!」
「友達の梅」
「女子なら大丈夫だな。よし、三日月も楽しんでくるといい!今日は男の日ってことでたまには良いんじゃないか?」
「そこまで清々しいと尊敬するよ炭治郎…」
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2021年3月31日 4時