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それは善逸、炭治郎も聞いたことがある。三大美女といわれる栗花落カナヲ。まさか同級生にいるとは思わず迷信だと思ったが三日月の話で確信した。三大美女の一人は栗花落カナヲ。そして…
「「(二年の美女を守る美女って三日月(ちゃん)のことだったんだ!!!!」」
そりゃそうだ、同じクラスの仲良しっ子なんだから。
噂では、二年の美女を守る美女が悩殺をしてきているらしい。それは雰囲気や性格ではなく着崩れた制服のことを言っていたんだ。二人は深く頷いた。
「まあ暴れたらみんなすぐ逃げるから楽勝だけどな!!!兄貴なんて現れるだけで逃げる奴もいるからな…さすが兄貴!!!!」
「暴れるんじゃない!ポロリしてしまったらどうするんだ!」
「そうだよ!俺がいない時にそんなッ…し、締まってる!炭治郎!首締まってる!」
「………それで、カナヲのお姉さんの所に行くんだったか?楽しそうだしみんなで行こうか」
「うん!!兄貴もカナヲもみんな先に実験室向かってるぞ!急ぐぜ!」
向かう途中も、三日月の横は常に炭治郎にキープされていたとか。それでも話しかける善逸は強い、なんて炭治郎は考えていた。
「おっせーぞテメェら!!」
「兄貴ー!カナヲー!」
実験室前にはすでに到着して待っていた伊之助とカナヲの姿が。大好きな二人に三日月は走らなかった。横の炭治郎の視線が痛いほど刺さったからだ。三日月でも分かる。これは走ったら冨岡化してしまう、と。
「あぁ?…おい紋次郎、三日月のこと抑えたな?」
「紋次郎じゃないし、抑えてない。この格好で走られると俺も周りも危ないんだ。伊之助が一番理解しないといけないんだぞ?」
「はぁ!?俺は元から理解してンだよ!!!良いか三日月!!お前妹分のくせに俺より派手に暴れんじゃねぇぞ?」
「よく分かんねぇけど分かった!!!」
「んー………まあ、間違っては無いのかな。一安心だな!善逸!」
「ソーダネ」
「……三日月、先入ってよっか」
「おう!」
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2021年3月31日 4時