弱点【JM】

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何今更こんな事考えてるんだろう。私は昨夜、パク君から距離を置くのを決めたはず。

だめだめ、落ち着いてイムA...。







「...じゃあ、これ食べ終わったら帰るね」



「もう体調は大丈夫なんですか？まだちょっと、顔赤い気がするけど」



「全然、気の所為です。充分寝れば、治る体質だから」



「そうですか...じゃあ、送っていきます」



「...え」



「ここがどこだか分からないでしょう？昨日あんなに潰れてたのに一人で帰せません」



「いや、大丈夫だよ？元気だし、申し訳ないし」



「その申し訳ないっての無しにしません笑？僕が好きでやってるんですよ」







好きという言葉に反応してしまって、言葉が詰まる。

距離を置きたい私とは裏腹に、パク君はもっと私に近づいて、私を狙っていた。でもそんなのダメ。私とパク君は、普通の恋人には慣れない。抱きしめることも、手を繋ぐことも、触れる事すら出来ないんだから。

人を好きになるっていうのが初めてだからよく分かんないけど、多分こういうのはお互いがもっと好きになってしまう前に身を引くのが一番なんじゃないかと私は思う。






「...分かった。じゃあいつかお返しするから。今日はお願いします」



「はーい。いつかのお返し、楽しみにしてますね笑」







お返しを早めに済ませて、その日を最後にしよう。パク君のそばに居たり、パク君のことを考えたり、パク君と必要以上に話したりするのは。

...いつかまたパク君の心の声が聞こえるといいな。

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