【MHA】私、1週間後に死ぬらしい。ぴえん。

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『……何も考えてない。』





だって私、自分勝手だし。

それを聞いた先生が何か言おうとしたけど、それを遮るようにまた私は口を開く。





『だから今、みんなと思い出作ってるんだ。
死んだ後って、もう何もできないし。
……お昼とか、休み時間とか。普段はそんなに話さない人とも話してるよ。写真もフィルターで加工しまくって一緒に撮ってるし。』





私の友達が何も言わずに死んだら絶対ブチ切れるけどさ。

でもやっぱり、友達にこんな事言えないよ。
最後までなんて事のない日常を見続けたいもん。





『……ま、思い出作りなんて私の自己満なんだけどね。』





何となく、頰を掻いて笑ってしまった。

あんまり思い出のない人が死んだ方が、気持ち的に楽だとは思うんだけど。
でもやっぱり欲しかった。


どうせ死ぬんだったら、満たされていたい。






スピーカーからチャイムの音が聞こえた。


ふと時計を見れば、時計の針はもう三時間目の時間帯を指している。


取り敢えず授業があるから、と二者面談は終わった。
……相澤先生はまだ何か言いたそうにしていたけれど。


それはもしかしたら私に対するアドバイスで、聞いた方が良かったのかもしれない。





でも聞かなかった。

ヤバッ、次の授業って小テストじゃん！？



なんてふざけて言って、先生の言葉を遮った。
聞きたくなかった。どうしてか、その先を聞くのが怖かったから。



ごめんなさい、相澤せんせー









.



次の授業のために、今は更衣室で着替え中。
癒しを求めて梅雨ちゃんに抱きつく。





『梅雨ちゃーん！！』

「ケロ？どうかしたの、Aちゃん？……Aちゃん？」

『……』





抱きついた時に事故で触ってしまった胸が意外と大きかった。

……くそぅ、お主も巨乳なのか、そうなのか。


普段は猫背だから分からなかった……着替え中もそんなに見てなかったし。




まあでもいいや。

カエルのケロケロに心が浄化されて、どうでも良くなる。



語彙力？
そんなもん無いわ。

何言ってるかわかんない？
安心して、私も分からん。





『No癒し、Noライフ。』

「あら、そう……」





正直に答えれば、返答に困った梅雨ちゃんが苦笑した。
そんな顔も可愛い、流石フロッピー。





『てかさ、誰かは二回戦わないといけないんでしょ、今回。』

「このクラスは奇数だもの、仕方ないわ。でもそれはそれできっと良い体験になるはずよ。」

『ほぉ〜………うん、そーだね！』

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