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机の上で湯気を立てるマグカップ。
中身はおそらく緑茶だ。
『え、そのマグカップめっちゃ可愛い！！せんせー、どこで買ったの！？』
無意識にセメントス先生のマグカップに向けて、指をさした。おそらく陶器で出来ていて、薄茶色と水色のグラデーションが綺麗なマグカップ。
取っ手の部分には可愛い魚のモチーフがある。
「ん？ああ、これは…自分で作ったんだよ。そういうのを体験できる所があってね。」
『せんせー………すごいよ！センスある！！副業でこういうの作れば良いんじゃない！？私絶対買う！』
先生は照れたように私から目を逸らし、はにかんだ。
あれだよね、こういうの世の女性たちが可愛いって言うんだよね。
「そんなに褒められると照れるね…ありがとう。でも遅刻はダメだからね、ちゃんと早寝早起きしなさい。」
『…は〜い。』
遅刻届を先生に受理してもらって、私はA組へと向かった。
あれ、なんか静かだな。
疑問に思いつつも教室のドアを開けると、中は薄暗い。
あ、そっか。
今日のこの時間って、理科室に移動なんだっけ。
時計を見れば、もうすぐ授業が終了する時間だった。取り敢えず教室の電気をつけて、リュックを机に放り投げる。
次の授業に必要な物を机の上に出して、お父さんにLINEした。
『学校着いたよ…っと。』
メッセージを打って、スマホをカバンの中に突っ込む。
しばらくぼーっと待ってると、授業終了の時刻になった。それからほどなくして、廊下が騒がしくなり、教室のドアが開いた。
「あら、Aさん！心配しましたのよ、なんの連絡もなく遅刻だなんて…」
やおももが、私の姿を見るや否やすぐに駆け寄ってきた。
走り方もお上品、流石お嬢様。
はあ、今日も美人、かぁいい。癒されるな……
『えへ、寝坊しちゃってさ。心配してくれてありがとー！！やおももは優しいねぇ！』
流れに乗じて、やおももに抱きついた。
胸囲の格差社会を思い知って悲しくなったけど、良い匂いがするからむしろプラス。
「きゃっ！？ちょ、ちょっとAさん！？」
アワアワしてるやおももをさらに強く抱きしめると、丁度教室に戻ってきたブドウと目が合った。
とんでもないレベルの絶望的な顔をしていたので、相手を最大級に煽る顔をして、良いだろ、と口パクをした。
その一部始終を見ていたブドウの後ろにいるテープや砂糖くんは、苦笑してた。
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トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公に感情移入してしまい、気付いたら「私は数日後に死んでしまうんだ」という気持ちで読んでいました。友人や家族を思いやっていて素敵でした。素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました！！！ (2022年10月26日 22時) (
レス) @page40 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ぽちゃ - はじめまして！完結おめでとうございます！とても感動したし、命の大切さなどもより知れました！この作品に出会えてよかったです！ (2021年6月20日 18時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - ヒマワリさん» 感想をいただけてとても嬉しいです、ありがとうございます！！私自身恋愛よりヒロアカ女子との友情が見たかったのでこうしたんですけれど、喜んでくださって嬉しいです！！ちょっと小躍りしてます笑笑 (2020年8月13日 19時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - はじめましてこんにちは。完結おめでとうございます。自分はすごく涙脆いのですが、今回のこの小説はかなりヤバかったです。めっちゃ泣きました。それと同時に、響香ちゃん推しなので、響香ちゃんの出番が多い話が見れて嬉しかったです。長文失礼しました。 (2020年8月13日 19時) (レス) id: c31f8595d4 (このIDを非表示/違反報告)
でででででん(プロフ) - たぴさん» ああ…えもえものえも過ぎます…(語彙力)感想嬉しいです、ありがとうございます！！ (2020年8月9日 18時) (レス) id: ff25803fe7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でででででん | 作成日時：2020年5月29日 18時
