派手に行こうぜ�� ページ23
血鬼術 藤の蔓
高く飛んで手のひらに爪を食い込ませて血を出して広範囲にバラまく。
藤の蔓が色々な場所から生えて鬼だけを捕まえる。
鬼の呼吸 弐ノ型 鬼神の舞
流れるような舞で捕らえた全ての鬼に攻撃をする。
「早く本体を見つけないと」
このままじゃ日が昇ってしまう。
時間との勝負。
鬼が出るたびに斬って進む。
ドドンッ
「…何の音？」
鬼を斬ってると聞こえた大きな音。
それと共に分身が消えていく。
天元さんが鬼を斬ったのかな？
「…大丈夫かな」
だけどまだ嫌な雰囲気が収まらない。
とりあえず向かってみよう。
天元さんが戦ってるならもっと音がするはず。
なのにさっきからすごく静か。
「天元さん…！」
見つけた天元さんの背中。
だけどもうボロボロ…
「来るな！！」
そう言われて思わず足を止めてしまった。
「…！？」
天元さんの前にいる鬼は分身でたくさんの人間を人質にしてる。
「ひひっ、この人間たちを返して欲しいかい？」
「…くそが」
「僕にそんな口聞くと痛い目に合うよ？」
そう鬼は言って手を地面にかざすとたくさんの分身が現れて天元さんに襲いかかる。
血鬼術 花牢獄
天元さんだけを閉じ込めた。
「卑怯な手を使うんだね」
「あんたもだよね」
ニコニコする鬼。
人質を取るってことはこの鬼はそこまで強くない。
卑怯な手を使ってでしか勝てないから。
「天元さんが相手するほどの鬼でもないよね」
花牢獄は周りの音や気配も探りにくくなるから天元さんには何も分からない状態かもしれない。
だけどじっとしててもらおう。
「せっかく柱を倒せそうだったのになあ」
「無理無理調子に乗ってないで私で我慢して」
「でも君鬼だよね」
「そうだよ」
会話してる間にどうするか決めなきゃ。
人質を解放する方法と鬼を仕留める方法。
同時にやらないとイタチごっこになる。
「あれ？もしかして攻撃する気ないのかな？」
「そう見える？」
ないです。
ないけどするしかないもん。
「見えるよ！人質守りたいもんね」
「…ふーん。人間を守る鬼っている？」
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作者名：enen♪ | 作成日時：2020年3月29日 12時
