派手に行こうぜ�� ページ22
「カアア！任務ゥ！急ゲェェ！走レェ！」
「なんでまたギリギリなの！？」
しかも今日は合同任務なんだとか。
人待たすとか印象悪いじゃん！
「イタゾ」
「お、遅れてすみません！」
勢いよく頭を下げる。
…なにも言わないけど怒ってないよね…
「おう」
「…あ、天元さん」
なんだ、天元さんか。
「人の顔見ずに謝ったのかよ」
そう言って笑う天元さんの笑顔はぎこちなくて。
やっぱりまだ気にしてるのかなあ。
「天元さんなら謝らなくてよかったですね」
「一応上司な」
「一応ね」
気にしなくていいよって気持ちを込めて普段通りにしようと思う。
変に気を遣ってる場合でもないからね。
「今日の任務の鬼は分身するらしい」
「分身…？」
「ああ。何人か隊士を送ったが消息をたった」
結構大変な任務になりそう。
「まあそれがこの街だ」
「集合場所を現場にするなんて仕事が早い」
まあ遅刻ギリギリでしたけどね。
いや、これは私のせいではない。
「もうすぐ日が暮れる」
そう天元さんが言うとだんだん日が沈んでいく。
「…嫌な雰囲気」
不気味で怖い。
暗くなった瞬間、地面が動き出した。
「…ああ。今日も、今日も始まった」
近くにいた男性が怯えた声でそう言った。
「鬼か？」
「そうみたいですね、数えきれないくらい」
たくさんの鬼が地面から這い出てきた。
鬼の呼吸 肆ノ型 鬼渡し
出てきた鬼たちに二本の短刀を刀を投げる事で広範囲に攻撃。
攻撃をすると頸を斬れなかった鬼も消えた。
「なるほどな、日輪刀で斬ると分身は消えるのか」
「そうみたいですね」
帰って来た短刀の血を振り払う。
「街の人間も庇いながら本体を探す」
「わかりました」
天元さんは私に指示を出すとふわっと消えた。
反対方向に行ったんだろう。
「もう出て来てる」
次から次へ…
面倒くさいな、もう。
これは血鬼術を使うしかない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：enen♪ | 作成日時：2020年3月29日 12時
